1年生試合「VS湘南学園」 真のスタート
2009/07/05
気が付けば7月。気がつけばPHOENIX4期にあたる1年生も、ラグビーと出合ってもう3ヶ月が経過した。ついに迎えた初戦(合同交流試合除く)。相手は全員附属中学ラグビー部出身の経験者集団・湘南学園だ。やっと1週間前あたりから、後輩としての自分たちのあるべき姿に少しずつ気付き、少しずつ「お客様」から「仲間」へ近づきつつある。1年生試合(10人制)とはいえフェニックスとして戦う初めての試合。試合の2時間以上前から集まり、それぞれが心地よい緊張を抱きながら心身の準備をした。
キックオフ直後から試合は意外な展開。経験者だけで構成される湘南学園に対し、ブレイクダウンで立派な球出しを続け、決定力抜群の両翼にボールが集まり、予定外?のトライラッシュ。捕まった際に焦ってボールを捨ててしまう場面はいくつか見られたが、全体として上級生よりもハンドリングエラーがない。ルールもプレー原則もまだ曖昧。特にDFに関してはノーシステム。しかし目の前の事象に一心不乱に対応。前半を終って失点ゼロ。いきなり大量の得点差をつけた。
後半は異常なほど「足が攣る」選手が続出し、スコアもやや停滞。(全学年)4月以降全く走っていない事実を考えると分からなくもないが、やはりまだラグビーに体がついてきていないことを痛感。とはいえ、終ってみれば「52‐5」で快勝。
実はこれは計算外の結果だ。1週間前から雰囲気が変わり始めたとはいえ、これまで3ヶ月近く「お客様」のように上級生からのアドバイスを受動的に受けるだけで、能動的な努力(個人練習)はほとんどしてこなかった。ラグビーを少し理解し、「やりたいプレーができなかった悔しさ」も少し生まれた。そのタイミングで「同じ1年生に対して手も足も出ない屈辱的敗北」を味わうことで、いよいよ本物のスタートを切ることに繋がる予定だった。なので、実は誤算。しかし考え方を変えれば、これほど個人練習をしてこなくても、柏陽の全体練習に決して多くない回数参加しただけでここまでできたのだ。もっと上級生と一緒に練習する回数が増え、自己の理想像と目的意識を明確にした個人練習を重ねることができたなら、その先にどれほど魅力的な未来が待ち受けていることだろうか。
そんな1年生に、私の経験上確信を持って言えるアドバイスをひとつ。
「一人で努力できるヤツが一番成長する」
つまり、誰か付き合ってくれなくとも一人きりでも、寂しさに負けずにネットやマシンに向かって黙々と『努力を継続』できること。それが才能を凌駕してトップ選手になるための最良の手段だということだ。早稲田大学のレギュラーだって、一人で黙々とネットに向かってパスを放ったりキックを蹴ったりマシンにタックルをしている。鍵は「一人でも」と「継続」。
ラグビーを「ほどほどやる」も「とことん没頭する」も、ラグビー以外の世界(勉強や恋愛、学校生活など)に与える影響は実はほとんどないという事実は、やってみればすぐに分かる。「最高のまとまり」を自負するPHOENIX4期、自分たちに良さを大切にしつつ、学年の理想像に向かって突き進め!
ゲームキャプテン・カリブ
「初試合、とにかく勝てて良かった。でも、今回の試合は一年では一人もタックルに刺さってないし、100%出し切ってない。そして、目標は、関東学院や湘工等の強豪の一年に勝つこと。だから、ウエイトの時、練習へ向かう時の姿勢から変えていく必要がある。もっといえば、最後に勝敗を決めるのは、個人の能力だから、集中して個人練習に励んで強くならなきゃいけないと思いました。」
快速フィニッシャー・サッチ
「とりあえず、チームとして初勝利を収めることができて嬉しかったです。個人としては、アタックでは、外でボールをもらって抜くことはできましたが、クロスをするタイプのサインやコールがうまくできませんでした。また、ディフェンスではタックルができませんでした。これからはできなかったことを、個人練などでできるようにしていこうと思います。」
頼れるエースにして史上最大の態度??ぐっきー
「ぼろ負けすると思ってたんでとりあえず勝てて良かったす。最初の三分でスタミナが切れてしまい、ラストの15分らへんはほぼ何もできんかったんで、まあいずれ何とかします。あとはステップとかをもうちょい何とかして、パスができないぶんそこんとこで働こうかな~といったところで以上です。」
思い切りの良さはチーム一・ビッグロック
「初勝利に対して喜びを感じます。しかし個人的には納得のいく試合ではありませんでした。中途半端なオーバーをしたり。ルール不足だったり。走り方だったり。なぜ中途半端なオーバーになったか解決済みです。ルール不足はそのうち改善できるでしょう。走り方は練習から常に意識。あとは気合いと根性があればどんな相手を倒すことも可能だと思います。」
SHとしては過去最高レベルのデビュー・シュン
「取り合えず勝てて良かった。最初に、相手が経験者ばっかりって聞いた時は、「試合になるのか?」と思ってて、試合中でも、相手が手を抜いてる気がしたぐらい。でも、まだまだ課題はたくさんあるから、ここで満足せずにもっと上を目指したい。」
アフターファンクションのひとコマ。説明不要でしょう!クォリティー高かったです!!
PHOENIX-Ⅰ リッキー
ジーンズスタイルからまさかの着替え(全レンタル) サンキュー!!グッキーの態度に驚いた? Ⅰ期がOBとしてたくさん来てくれるので、本当に助かってます!!
「今日は試合と言うことなので応援しようと思い柏陽に行ってきました。最初は一年生すごいなーってフツーに応援してました。まさかこの直後にADに参加することになるなんて…。始めは本当に戸惑いました。けど途中から昔の柏陽に帰ってきたみたいで楽しかったです!みんな強くなってて驚きました。やっぱり柏陽ラグビーが好きです!
最後に特に三年生へ 体育祭が終わって夏を迎えたらかなり早く時間が過ぎます。勉強もラグビーも全力でやってもらいたいです。そうすれば最高の高校生活に必ずなります。んで早稲田にきてGWラグビークラブでまた一緒にやりましょう!
以上、アフターファンクションでソフトドリンクしかないことに違和感を感じてしまった力也でした。」
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