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シード校・平塚学園戦  素晴らしき実感

2008/11/22

 新チーム第3戦、この日は花園予選でシード入りを決めた強豪・平塚学園の胸を借りる機会を得た。新人戦が近づいてはいるが、ケイ達第1期の練習とは異なりコンビネーション的練習はゼロ。サインもシークェンスも一切準備していない。確固たるスタイルの獲得とそれを支える基本スキル、フィジカルを獲得することだけに集中して日々を過ごしている。この日の課題は、新しいスタイルに挑戦して実感を掴むこと。そしてシード校相手にどれだけ各個人の基本スキルが通用するかを確かめることだ。

 20分×3本の最初の1本目。序盤からアタックもDFも新スタイルを試す機会満載。練習の成果をきっちり出せた選手もいれば、実践では躊躇して出せない選手も。チーム全体でコンセプトどおりの展開にもちこみ先制トライ。しかしBKの未熟なDF判断で失トライ。エリア、ボール支配率ともに五分五分のまま、お互いがセットプレーを基点に1本ずつ奪い合い、「10-10」で終了。

オギはこの日も縦横無尽。この日もボールを持って走った距離は200m以上!

 2本目と3本目も内容は決して優勢ではないが、劣勢でもない。アタックは決して悪くない。試合を通じてブレイクダウンは優勢だ。そんな健闘が悔やまれるが、BKの繰り返される致命的なハンドリングエラーで勝敗は決した(相手にパスして失トライ、暴投を拾われて失トライ、さらにはインターセプトで失トライ・・・)。トライ数9対5でノーサイド(この試合はコンバージョンキックなし)。

「各自が自分のプレーを全力でやり切り、成長の実感を得よう」という試合前のテーマどおり、何人かの選手は目標とするイメージを何度も達成し、何人かの選手はイメージに現実が届いていないことを痛感した。

 試合はしっかり負けた。しかしいきなりシード校に勝てるようなチームだったか?3年間試合に出続けていた3年生13人が抜け、経験も技術も何もかもが足りないスタートとなった第2期。正直言って、どん底レベルからのスタートだ。一月前に対戦していたなら、おそらく100点ゲームで破れていただろう。この1ヶ月で確実に上手く、強くなった。だからこの結果。そしてまだ全然弱い。だからこの結果なのだ。センスも経験も見事なほどに持ち合わせない雑草集団。しかしやればやるほど上手く強くなる。その成長曲線は第1期を遥かに上回る。そんな実感をつかめたナイスゲームだった。

ほっしゃんはシード校相手でも攻守ともにビッグプレーを連発(左)

「今回の相手はベスト8ということで正直ビビってました。いざ試合が始まってみると五分五分の展開。相手は強いけど通用しないこともないと感じました。でも俺は40分終わったあたりからフィットネスが切れてしまいあまり仕事ができなかったです。これからもっと動けるように体力をつけていきたいです。」

得点に絡む勘が冴えるノブナガ(中央)

「今日はシード校との対戦とあって、どこまでできるか楽しみでした。このレベルにできることとできないことが分かり、もっとできたとこも見つかり試合して良かったーって思いました。もっと練習して今日できなかったことを次やる時は通用するようにします。」

困ったときはトキがいる?試合ごとに存在感を増すトキ

「相手の平塚学園はシード校で体がでかい人が多くてスタンディングプレーが成功しないことが多かったのが残念でした。でも前の試合の時より柏陽のラグビーの形が見えたような気がしました。新人戦までにもっと体重増やしてブレイクダウンで圧倒出来るように頑張ります」

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