鎌倉学園戦&壮行会
2009/02/23
2月22日、新人戦以来となる久々の試合。まっつんとまりもという二人のSOを欠き、即席SOにうみさん、CTBには本来プロップのミット、WTBはSHが交替でという布陣。しかし「やってきた基本スキルを各自が達成できるか」が焦点となるので、あまり気にはならない。中等部にラグビー部を持つため経験は豊富、体も柏陽より二周り以上デカい鎌倉学園に対し、どれだけ基本プレーが通用し、その先に勝利はあるのか。
2時キックオフ。エリアを取る意識を意識的に捨てている柏陽に対し、鎌学のSO(判断・プレーともに柔軟でセンス抜群!)は巧みなキックで柏陽を自陣22m内に釘付けにする。エリアは9割鎌学が支配、攻撃回数は8割が柏陽。鎌学はキックで敵陣に居座り、柏陽の自陣からの連続攻撃に対して「体を張った」鉄壁のDFでロングゲインを許さない。しかしブレイクダウンは柏陽が攻守ともに優位。おおむね五分五分。前半終了間際にラインアウトミスを拾われてあっさり失トライ。1本対2本の鎌学リードで前半を終えた。
後半も展開は同じ。柏陽は攻めつづけるが、鎌学のDFは最後まで緩まず。取りきれない柏陽に対し、鎌学は「ショートサイド攻略」の軸を最後まで有効に機能させて1本トライを追加。「5-15」でノーサイドとなった。負けると落胆する。それはごまかせない事実だ。しかし一人一人が実践の中でワンプレーワンプレーの成功経験を積んだことは貴重だ。負けた悔しさを決してごまかさず、ありのままの実力に対する危機感を強め、地に足をつけて努力を重なるだけ。それも「やったつもり」ではなく、リアルに結果の出る努力を!下を向く意味なんて何もない!
うみさん
『練習とかではやったことがあったけど、やはり初めてのSOってことで、アタックではただのパスマシーンになっていたり、ディフェンスもCTBとはまた違った感じで戸惑ってました。チームとしては、ノックオンが多かったりターンオーバーされたのが多かったりと、基礎でまだまだ足りないものが何かっていうのがわかった試合だと思います。SOが嫌いなわけではないけど、もうやらないことを願ってます。まっつん!まりも!早く戻ってこい』
チマオ(写真右)
『この試合で自分が弱いことを強く感じました。試合ではタックルする事を自分で決めていたのに、1回も決めることができなかったし、タックルを受けたらすぐ倒れる、走れない、サポートもできない、スクラムも弱い。今までの意識がどんなものだったか、真剣にラグビーに向き合えていたか。これからよく考えて臨んでいきたいと思います。』
タニ(写真右。左は兄貴分?のどきんちゃん)
『この試合は、BKがハンドリングを正確にやっていればもっとトライできた試合だったと思います。でも、練習通りにできたこともいくつかあったと思います。個人的には自分のマークミスでトライを許してしまったので、もっと余裕をもってセットするよう練習から心がけていきたいです。』
さて、このアフターファンションの場を借りて、小さな壮行会を行った。この4ヶ月間、練習パートナーとして一緒に練習に励み、同時にアドバイザーとして柏陽BKにアドバイスをくれた友次選手(横浜隼人高校3年生)。この日が柏陽参加は最後となり、3月からはリーグ戦の名門・立正大学ラグビー部に入部して挑戦の日々を送る。
因縁の敵将・友次選手
『花園予選が終わり、現役を引退して6日後には柏陽のグランドに立っていました。最初はとても気まずく、ラグビーをするよりも柏陽の人たちと仲良くなりたいと、強く感じていました。自分が柏陽ラグビー部に参加した一番の理由は「大学でも通用するSH(スクラムハーフ)になるため」でした。松山先生にSHの基礎からしっかり叩き込んでもらい、自分にはまだまだ努力が必要だと心から実感しました。SHの話はここまでにしておきましょう↑
自分が一番心に残ったこと、それは柏陽ラグビー部のみんなとの出会いでした。約4ヶ月(月1~2回)という本当に短い間でしたが、自分の中では何年間も一緒にいるような感じでした。着替える時から笑いが絶えない後輩達を見て、「できればもっと一緒に居られたらなぁ~」と毎日思っていました。4ヶ月前までは敵チームとして戦っていた自分を、何んのためらいもなく笑顔で迎えてくれた柏陽ラグビー部のみんなには、本当に感謝しています。
まぁ一つ言わせてもらえるならば、ボクを先輩として見ていなかった「ま○も」「まっ○ん」また、「トモツグ!!」と呼び捨てにしている「○ギ」、いつか可愛がってあげるからね☆☆☆↑。楽しみにしててね~↑。話はズレれましたが、言葉には表せないほどの感謝と、文章には書ききれないほどの思い出がたくさんあります。立正大学に入学したらまず、ラグビーをする前に柏陽ラグビー部のみんなのような『友達』を作ります!それから、Aチームを目指して死ぬほど努力します!!
最後になりましたが、松山先生はじめ小森コーチ、柏陽ラグビー部のみんな、本当にありがとうございました!またグランドで会える日を楽しみにしています。ポジションも携帯も「SH!?」の友次でしたー!!(笑)』
両キャプテン再会。二人が次に会うのは、大学のグランドで!
まず、ライバル校である柏陽に元キャプテンを送り、一緒に仲間として活動することを認めてくださった横浜隼人高校の指導陣と選手たちの寛大なご配慮に、心から敬服します。SHのスキルを学びに柏陽に来た友次選手ですが、「このチャンスを逃すまい!」と、柏陽の方が彼を拿捕し、多くのことを吸収させてもらいました。隼人の皆様、本当にありがとうございました。
友次へ
「半端な覚悟では飛び込めない世界への挑戦。その決断自体に大きな意義があります。その勇気と覚悟、素晴らしいです。これから、きっとたくさんの挫折と屈辱感を味わうことでしょう。でもそこで人のせいにしたり、腐ったりしない男だと信じています。本当の挑戦とは、もともと挫折や屈辱なんか折込済みのはずです。努力したらすぐに実現するものなんて、本物の挑戦とは言えません。隼人の誇りを胸に、限られた時間を意識し、その先の光を信じ、自分らしさを忘れずに挑戦の日々を楽しんでください。またグランドで会える日を楽しみにしています。4ヶ月間ありがとう!!」
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