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ケイ組卒業式 それぞれの想い

2009/04/01

 3月29日、清清しく晴れ渡る空の下、PHOENIX-Ⅰケイ組の追出し試合が行なわれた。3年生にとっては、久々のラグビー。久々のこの仲間たちとのラグビー。ウォームアップ時から笑顔が隠せない。対する現役は新チーム始動以来もっとも気迫に満ちている。なにしろこのチャンスを逃すと、永遠に伝説のケイ組を越えることはできなくなってしまうのだ。偉大だった創始者たち。憧れた。心の底から尊敬した。心を揺さぶられた。ときに嫉妬さえした。そんな先輩たちを倒す最初で最後のチャンス。もう気合が入らないわけがない。キックオフ直前のほっしゃんの顔は、まさに鬼神。こんなほっしゃんの顔は見たことがない。きっと本人も人生で始めての心理状態なのだろう。この顔を見たとき、MGきょえんだけでなく、私も感情を激しく揺さぶられた。ほっしゃん組がケイ組に挑みかかるに十分な権利を有する日々を積み重ねて来た証だ。

 キックオフ。序盤から3年生は「らしさ」を全快。ボールを臆せず大きく動かし、エース・カズがインゴール目掛けて突っ走る。それを現役はギリギリのカバーDFで凌ぐ。この試合ではっきり分かったのは、3年生と現役の余裕と経験の差。ルールと駆け引きを熟知した3年生の攻防に対し、現役はルールすら理解していないミスを連発。ラインアウトなど駆け引きが求められる部分では、それは大人と子供ほどの差を見せ付けられた。

ほっしゃん、意地の突進

 

新旧エース対決「カズVSオギ」 「コパVSまりも」

 今週から「エリアマネージメント」を取り入れた現役。しかしこの日のマネージメントは、目を覆いたくなるレベルのものだった。何度も繰り返すダイレクトタッチ。キック処理の動き出しは最悪で、ノーバウンドで処理できずに転がったボールは自陣ゴール前まで毎度到達する。ラインアウトの惨敗(というより全く勝負にならず)を無視したフェーズ中のキック多用。「キックも有効」が「穴がなさそうだから蹴っとけ」へ転化してしまった。それでも竜巻かタンクローリーのように3年生を粉砕する強烈スクラムを軸に、5-10というタイトなスコアで追いすがり、フィットネスの切れかけた3年生に対して、ついにトライを追加。あの3年生に追いついた。しかしその大切なコンバージョンを真正面から外すというまさかにミスで、大切な流れを逃した。

 そしてロスタイム2分経過。その瞬間はやってきた。「そんな終わり方ありかよ!」というほどのドラマチックな結末。ラックサイドをキャプテン・ケイが持ち出し、不死鳥が飛び去るごとく加速。3年分の思いをこめたボールを、インゴールに激しく叩き付けた。3年前、この男が一人で「俺ラグビーやりたいっす」と訪れ、少年の眼差しでボールを握ったのが柏陽PHOENIX誕生の瞬間。それから3年後、この男が責任を持って最後の最後を締めくくった。「ピッピッッピー!!」晴れ渡る青空にノーサイドのホイッスルが鳴り響き、ケイ組の3年間は見事に完結した。

PHOENIX父母会の創始者・木村会長 3年間本当にありがとうございました。

木村父母会長

「3年前、ズーラシアの隣の横浜旭陵高校での練習試合を、こっそり見に行ったのを今でも覚えています。当時は平沼高校との合同チーム。確か赤黒のボーダー柄のユニフォームで、挙動不審でボール捌きも、キックも・・かわいいものでした。(笑)初めての公式戦、初めての菅平、初めてのラグビーフェスタ。前例がなく、何もかもが初めてづくしの1年目でした。保護者同士で携帯番号・メアドを交換し、試合観戦に誘うと帰ってきた答えは”行くと子どもに嫌がられるから・・・確かに” ”高校生にもなって子どもの部活動を見に行くなんて・・・躊躇” 一人だけで行くと嫌がられるだろうけど、みんなで行けば大丈夫!彼らの一番のサポーター、理解者は私達保護者なんだから!!!この頃、やがては父母会となる小さな種が蒔かれ・・・大きく育ちますように!

 身近で部活動を見ていると、時々、疑問点・不便さが目につくようになりました。そんな問題点の解決方法として、父母会を発足させることとなった2年目。観光バスをチャーターして行った立教招待試合。空いている席は当然のように母達が占拠し、楽しいバス旅行となりました。初めて行った母達の夏の菅平。空の青さとレタスの美味しさに感激。1年前の文化祭で招待しておきながらボロ負けした隼人にみごと逆襲!2回目のラグビーフェスタ、チームワークの良さは父母会も同じです。練習試合では勝てるのに、公式戦になるとなかなか勝てない横須賀高校。

 そして3年目。涙・涙の幻の引退試合(vs桐蔭学園) 本当にいい試合でした。終了後、初めて行った焼肉食べ放題。部員・保護者総勢50名、お店の皆さんお世話になりました。お腹いっぱい焼肉食べて、次の日からは1に練習、2に練習、3・4勉強(笑)5に練習。そのかいあってか、その後の横浜市大会で関東学院・桐蔭中等にみごと勝利!!決勝戦では桐蔭学園に敗れましたが準優勝という好成績を修めたことは父母会としてもうれしいかぎりでした。夏の菅平。早稲田の合宿所へ見学に行った時、HPの写真で見たあのテリーさんがいらして、図々しくも御挨拶させていただいちゃいました。大きかったぁ。ペンションのオーナーは早稲田びいきの方で、監督はじめ関係者も泊まりにくるとか。しっかり柏陽ラグビーも売り込んでおきました。こば爺ちゃんはオーナーと意気投合、囲碁合宿となりました。

 そして10月12日 vs横須賀高校 0-10でノーサイド。柏陽高校に合格して松山先生と出会い、素敵な仲間に囲まれラグビーと共に過ごした3年間。みんな心も体も大きく成長しましたね。この出会いをいつまでも大切にして、これからの人生それぞれの目標・夢に向かって進んでいってください。

 たくさんの感動をありがとう!!! また会いましょう!」

椿

「本当にスクラムが強くボコボコにされてしまいました。息もすぐ切れて約半年のブランクがとても大きく感じました。三年間フェニックスで培ったものは言い表せないくらいたくさんあります。今度はそれを糧に新しい生活をより良いものにしていきたいです。三年間支えてくれたたくさんの人たち、本当にありがとう。」

うずら

「まず勝てたことにビックリですね。しかも3年間で初めてのまさかのサヨナラ勝ち。けどスクラムには圧巻&完敗でした。コンテストありになってからは多分1回?しかボール出せなかったかな。頼むから(敵が)ノックオンしないでくれーって感じでした。ただラインアウトはまだまだだな( ̄^ ̄) 体力なくてホントきつい60分でしたが、こういう辛さや痛さを含めてもラグビーって楽しいなって昨日改めて感じさせてもらいました。本当に素敵な1日をありがとうございました。今日も忘れられない1日になりました。最後に3年生や1、2年生、保護者の方やOBの方、そして何より松山先生、本当に3年間ありがとうございました。おかげで一生忘れられない高校生活になりました。これからもちょくちょく顔出しますんでよろしくお願いします。とりあえず19日の関東予選いきます!」

ハヤオ

「とりあえず最後の試合、体力なくてバテたり、両足つったりしてしまったんですが、まぁなんとか勝ててよかったです。松山先生のしつこい??勧誘からもう三年経ってしまい、あっという間に引退、卒業となってしまいました。柏陽ラグビー部、松山先生のもとで学んだことをこれからも生かしていきたいと思います。フェニックスを支えてくださったみなさん、本当にありがとうございました。松山先生、3年間ラグビーだけでなく様々な面でお世話になりました。本当に本当にありがとうございました。」

やっさん

「第一期でまた試合ができて嬉しくて、楽しい60分間でした。高校生でなくなろうとしている今思うことは、柏陽に入れて、ラグビー部に入って本当によかったです。最高の仲間に出会えてラグビーできてこの上ない高校生活でした。三年間ありがとうございました。」

たも

「29日、試合やらセレモニーやら本当に良い思い出ができました。あのスクラムならどこにも負けないと思うから、関東大会ではベスト8に入ってほしい。本当にありがとうございました。」

リッキー

「今日は本当に楽しい1日でした!試合はどうなるのか不安でした。現役はこの数ヶ月で見違えるほどデカく強くなってるし、なにせ17日に三年対現役で練習したときはグチャグチャにやられてしまいましたから… でも久しぶりに十六人全員がそろったことで見事試合に勝つことができました!しかも接戦の末最後はキャプテンのトライで締めくくられるっていう超感動ストーリー  (ヤバい…思い出すだけで泣きそうになる) とにかく最高の仲間と最高の三年間を過ごすことができました!!」

マッチャン

「昨日はろくなこと話せずすいませんでした。でもホントに楽しい1日でした。試合して後輩のみんなのおそろしいほどの成長を感じました。こっちの腰がひけるほどの迫力あるランとか、スクラムにいたっては今まで戦ったチームの中で一番強いと思います。このまま先生についてってもっと強くなってください。あと新1年生の勧誘頑張ってね。」

チュー

「昨日は本当に楽しく幸せな時間を過ごすことができました。また、松山先生が作って下さったDVDは本当に感動しました!思わず涙が出てしまいました………。ここで、1、2年生に一言伝えたいと思います。出来るならば秋まで続けて欲しいけれど、どちらにしても、松山先生を信じてそれぞれの最後の瞬間まで突き進んで下さい。ラグビーは松山先生、勉強は自分を信じてやっていけばきっと何にも変えがたい達成感が得られると思います。最後になりましたが、保護者の方々、OBの皆様、コーチの皆様、1、2年生、そして3年生、松山先生。ありきたりな言葉しか見つかりませんが、柏陽フェニックスの一員になれたことを誇りに思います。本当に本当に3年間ありがとうございました!」

きむにぃ

「3年間のラグビーの思い出とか学んだ事とか,いろいろありすぎてうまくまとめられないです。でも引退した今,心の底からラグビーができてよかったと思ってます。3年間柏陽PHOENIXを支えてくださった保護者・OBの皆さま,小森さん,大瀬さん,そしてなにより柏陽PHOENIXの仲間を集めて,ここまで成長させてくださった松山先生,本当に感謝してます。ありがとうございました。今度みんなで飲みましょう!」

どきんちゃん

「ほんと久しぶりのゲームで、動けるかどうか不安だったんですが、やっぱり動けませんでした。FWの皆さん、ノックオンごめんなさい。スクラムお疲れ様です。これからラグビーをやる機会はとても減ると思いますが、キツそうな顔しながらも、またOB戦とかでラグビーを楽しめたらな、と思います。これほど充実した3年間をおくれて幸せです。支えてくれたチームのみんな、保護者やOBの方々、大瀬さん、小森さん、コーチングしてくださった皆さん、そして松山先生。言葉じゃ足りないくらい感謝しています。本当にありがとうございました。」

キョータ

「みんなと笑って卒部できてよかった。途中で一度やめた俺を受け入れてくれた松山先生とみんなには感謝しきれない。ラグビーをみんなとやれて、人のために自分を犠牲に出来る人が周りからの信頼を得れるということを身を持って学んだ。1番目立つやつがヒーローではない。」

カズ

「生活の一部だったものがなくなったり、今まで続けていたことをやめたりしてから、改めて気付かされることってあると思う。自分の周りには楽しいときも辛いときも一緒だった素晴らしい仲間がいること。頼もしい後輩たちに慕われていたこと。マネージャーさんの最高の笑顔と優しさ。コーチの方々との貴重な時間。OBの方々や保護者の方々の温かい支援。そして松山監督という偉大な存在。自分たちのためを思って一生懸命支えてくれたのに、自分は目の前のことにいっぱいいっぱいで感謝の気持ちを伝えきれなかった。かと言って恩返しに相応する行動ができたり結果が出せたとは思えない。なのでこの場をお借りして言葉にしておきたいです。選手・マネージャーさんも含め、自分に携わっていただいた皆様、感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。グランドに出てみんなとラグビーをするという、今まで当たり前だったことを懐かしく感じてしまうのはどこか寂しい。遠い昔の思い出にならないように、これからもグランドに顔を出したいと思います。身体中に残った傷痕がちょっと誇らしいです。ケイ組お疲れ様。ほっしゃん組、志高く。」

コパ

「ケイが言ってたように、ラグビーというスポーツ以上に柏陽ラグビーが本当に好きだと感じた1日でした。そしてその柏陽ラグビーに関わっている全ての人に改めて感謝しています。ありがとうございました。試合に勝つことが松山先生への最後の恩返しだと思っていたので、なんとか勝てて良かったです。ちょくちょく顔出そうと思ってますが、やっぱり後輩に伝えたいことは、横須賀に限らず、勝って先生を泣かせてくれということ。これに尽きます。またグランドで会いましょう!」

こっしー

「29日の3年生追い出し試合&卒業セレモニー。本当に素晴らしかったです!!はじめにこれを企画・運営してくださった父母会、OB会、先生、携わったすべての方に感謝したいと思います。本当にありがとうございましたm(_ _)m もう使わないだろうと思っていたエナメルを引っ張り出し、ジャージを入れ、靴を入れる。久しぶりに部活の準備をしている時はまるで、まだ卒業などしていないかのような錯覚に陥り、現役時代のことを鮮明に思い出していました。これからはもう絶対にないのかと思うとちょっと寂しいですね(ρ_;) 3年間を振り返ってみるといろいろなことがありました。でも本当に楽しかったです!!みんなと一緒に3年間を過ごせて本当によかったと思っています!!最後に現役に勝ててホントによかったね(*´艸`)めちゃ嬉しかった♪(笑)OB戦はあと何年勝ち続けていけるのかな??(笑)今からそれが楽しみです(*^o^)ノ またグランドには絶対行きます!! 1,2年生のみんな、グランドでまた会いましょう♪(●・∀-)ノ」

むっちょ

「追い出し試合は「きっと3年生は疲れちゃって,現役の大量得点になっちゃうんだろうなぁ-。」って思っていたのにいい意味で予想を裏切られました(人*´ω`)卒業セレモニ-はいつものように沢山の料理を囲んでわいわいしました。荻野くんの弟はいい子でした☆笑+゜ 松山先生宅のBBQは山ほどのお肉を食べて制服がキツくて,,,(^_^;)笑
午後はず-っと食べていたんでこの日1日で1キロは太ったと思います!!笑+゜ ラグビ-部での3年間はツラいことや大変な事もいっぱいあったはずなのに今ラグビ-部の思い出を思い出そうとしても楽しいことしか出てきません。きょえん,コッシィ,部員さんたちと会えなくなると寂しい気持ちがいっぱいになります↓↓ヶド!!柏陽ラグビ-のマネ-ジャ-をしていたことを誇りに思って前に進んでいきます(*≧∀≦)ゞいってきます☆」

ケイ

「3年間、本当に本当にありがとうございました。柏陽ラグビーに関わって下さった方、自分のまわりにいる全ての人たちに感謝の気持ちでいっぱいです。自分は柏陽でのラグビーを通じて本当にたくさんのことを学ばせてもらいました。これからは全力で後輩達を応援するとともに、自分も新しい舞台で挑戦し続けていきたいと思います。また遊びに来ます。ありがとうございました!!」

大瀬コーチ

「卒業おめでとう。君たちの人生の中に一瞬でも関わりを持てたことに感謝します。私から君たちに果たしてどれだけのメッセージが伝えられたのか、私の力不足により自信がありませんが、一方で私自身が学び、気付かされたことの方が多い気がします。これからも君たちが得ることができた体験を出来るだけ多くの人に伝えていきたいと思います。君たちも是非、この貴重な経験をもとに一枚も二枚も厚いそして熱い人間になってくれることを期待してます。」

小森コーチ

「三年間お疲れ様でした。もう新しい生活が始まっていると思います。日々目まぐるしい変化や刺激があると思います。その波に飲み込まれてみるのもいいと思います。そんな生活に飽きたらまずは「目標」を見つけてみよう。それに向かって突っ走るのもよし寄り道をするもよし。立ち止まったり迷った時には柏陽高校のグラウンドに来て下さい。何かヒントがあるはずです。応援しています。  追伸 二十歳になってお酒を飲めるのを楽しみにしています。」

 3年前、「一生の宝物となる思い出と感動を約束する」と口説いた。その約束がどのくらい果たせたかは分からない。しかし私自信が一生の宝物となる思い出と感動を、ケイたちからもらった。一緒に笑い、泣いた。ときには苛立ち、なだめ、口説き、諭し、でもやっぱり笑って泣いた。3年生には感謝の気持ちでいっぱいだ。3年間、本当にありがとう。勝たせてやれなかった申し訳なさは、一生消えることはない。しかし私のやるべきことは明確だ。これからも3年生の「帰る場所」であり続けることと。そして、3年生のことをすっかり忘れ去るほど現役のことを思い、現役ともっと大きな感動を一緒に作ること。試合前のほっしゃんの顔を見たとき、私も生徒たちも疑う余地のない正しい方向に進んでいることを確信した。あとは勝つだけ。そのためにもっともっとお互い努力を重ねるだけだ。頑張ろうな!3年生のみんな、未来がこの日々の意味を決める。もう一生一人じゃない。仲間がいる。自分を見失うことなく、力強く幸せに生きていこう!

場所を変えて、松山邸でBBQ×18人! すごい肉の量でした・・・。

 

3年間の思い出が凝縮された卒業記念DVD。力作です!

一生の宝物です。ありがとう!

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