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熟成と新星 山手学院戦

2009/06/14

 湿度はすっかり梅雨モードの6月14日、横浜市大会の第2戦・山手学院戦が川和高校グランドで行なわれた。中間試験ですっかりなまった体も日藤学習院合同練習や一日前の都立青山高校との合同練習を通じて、徐々にキレを取り戻しはじめた。この山手戦のターゲットは「秋のゲームプランをイメージし、これからの夏に伸ばすべき力を自覚する」こと。この試合を最後に、夏の基礎練習期間に入ることを考えると、行き当たりばったりなゲームではなく、プランを意識したゲームメイクが求められる。

 キックオフ。直後のハイパントをタニが捕らえ、開始15秒のノーホイッスルトライで試合が始まると、ほっしゃん、ミット、まりもという大型ペネトレーターがDF網をこじ開け、生まれたチャンスをBKが成長の跡を十分に窺わせるパスワークで展開。オギのトライラッシュを導いた。ゲームメイクに関しても、まっつんとまりもの効果的なキックで敵陣に入ると、相手ボールラインアウトをことごとくスチール。試合を通じて一度も相手にチャンスのきっかけすら与えることはなくノーサイド(76-0)。柏陽フェニックス史上、最も「落ち着いた大勝」で春の最終戦を終えた。

攻守ともに頼りになります!熟成トキ

 ただしブレイクダウンとDFに関しては、意識と実力にまだギャップをあることが露見。クリーンアウトの威力が弱いため、ラックは目指すテンポを生まず、DF時のブローはオーバーザトップを繰り返した。後半10分からは『人生初試合』となる1年生を大量投入。当然ながら頭の中は??だらけだったが、それぞれがラグビーの試合の空気を感じた。

決定力は当たり前。コールやボールキープにも成長の跡を示したオギ

柏陽フェニックスの『怪物ジョナ・ロムー』 ミット

「攻め方と守り方」を強烈に意識した試合。このプランに、秋は「あのリーサルウェポン」を加える。チームほっしゃん発足以来、苦み悩みながら歩んできた。そしてついに実を結びはじめた。『逆襲』ターゲットを露骨に並べた夏のカレンダー。すべてはこれから1ヶ月にどれだけ『個』を高められるか。一人ひとりの「意志」と「人間力」が問われる日々が始まる。

パスワークは上級生より安定感あり・ヨッシー

『今日の試合はよく分かりませんでした。試合中先輩たちに教えてもらいながら動くのがやっとでした。自分には基礎も足りないが、経験も足りないと思いました。今日は試合に出たということが良い練習になったと思います。』

ナチュラルボーンフランカー・ビッグロック

『試合に出れて本当に良かったです。少し緊張もしましたがとにかく迷惑をかけたくないと思ったので必死でした。オーバーは練習通りには行かなかったと自分では思っているので日頃の練習からイメージしようと思います。体格をもっとでかくして相手をぶっ飛ばします。』


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