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文化祭招待試合! 零封で勝利も課題露出

2007/09/26

9月24日、柏陽高校文化祭2日目、昨年からの恒例となった招待試合を今年はお隣山手学院を招いて行った。クラスメイトの前で自分自身を、ラグビーを表現する最高のチャンス。もちろん山手学院もこの場で引き立て役になる気など毛頭ない。柏陽とは異なり3年生にとっては最後となる花園予選も間近にせまる。アップから両チームとも異常なテンションの激が飛び交う。にぎやかな笑い声が響く校舎とは対照的に、グランドには異様なほどの気迫がみなぎった。

11:00 オープニングセレモニーとして両校校歌斉唱。柏陽は昨年に引き続き、合唱部の生コーラスが披露された。本部テントではマイクを使ってテレビ中継さながらの演出。アナウンサーはMGのきょえん、実況解説松山、ピンポイント解説は小森コーチ。あっという間に会場には人が溢れ、昨年を遥かに上回る数百人の観客がグランドを囲んだ。

 

合唱部の皆さん、今年もありがとうございました!

11:25 関東協会公認若手トップレフリー藤内さんのホイッスルで試合が開始された。試合の展開は解説者が事前に予測した原稿の通り、「パワーの山手対高速展開の柏陽」となった。序盤の流れを握ったのは山手学院。超巨漢ナンバー8の突破を軸に、ラックサイドをパワーで攻め立てる。柏陽DFのセット練習の成果が現れ、何度攻められても大きく崩されることはない。しかしちょっとずつゲインされるプレッシャーに耐え切られず不要なペナルティーを連発。ディシプリン(規律・自制)を欠き、自陣から脱出できない我慢の時間が続く。

前半15分 スクラムから必殺サイン一発でカズがトライラインを陥れる。柏陽らしい得点パターンで先制。このトライで固さが取れ、ターンオーバーしたボールを大外に運び、コパが独走トライ。思えばコパは昨年の文化祭招待試合を観戦し、テニス部を辞めてラグビー部に入ることを決意。1周年のメモリアルトライを自らの手で上げた。14-0、前半は予定外のロースコアで折り返すことになった。

 

後半は開始から1年生を全員投入。ここからは苦しい展開が続いた。タックルミス、キャッチミス、ある1年生にとっては心も凹むような試練が続く。「それなら俺がやってやる」といえば聞こえはいいが、2年生も1年生にパスを放せずにチャンスを潰す最悪の状態。僅かな柏陽ペースの時間にきむにぃがギャップをつきトライ。ここで一気に畳みかけたいところが、相手も攻守にわたりさえ渡るFB中心に粘り続ける。試合は一進一退のままノーサイド。19-0で辛すぎる勝利となった。

我慢を重ね、DFが大きく崩されることはなかった。引き締まった接戦を零封で制したことは十分評価に値する。しかしアタックに関しては「力みすぎて自滅」「君たちはもっといいアタックができる力は持っているんだよ。でも今日は頑張りすぎて自分たちの首を絞めた感じ」という小森コーチの総評のとおり。頑張りたい気持ちが空回りし、試合を自らこう着させてしまった。いい意味で「力を抜く」には、やはり慣れと経験が必要か。花園予選の初戦は県立川崎中心の合同チーム。残された時間は僅か3週間。この山手戦で得た課題を解決し、今度こそ実力どおりの柏陽アタックを。 

アフターマッチファンクションの光景。これからも宜しくお願いします!

ちょっと余談。

この試合のレフリーの藤内有己さんは、私(松山)の高校時代のライバル(一方的ライバル視?)思えば高校1年のとき、私のいた東筑高校が隣の八幡高校と1年生試合を行ったとき、対面のスクラムハーフがこの藤内さん。人生初試合の私が、当時ラグビー歴10年の藤内さんからボコボコにされてチームは敗退。鬼監督から「ハーフの差で負けたよ。貴様のせいだよ!」と喝。その日から私の「打倒藤内」は始まった。机にもヘッキャの裏にもどこもかしこも「打倒藤内」の文字。ランニング中も5m先に藤内の背中を常に想定。そのまま借りを返すこともできずに卒業したが、それから10年後に、偶然東京で再会してびっくり。縁ですねぇ。藤内さん、これからも宜しくお願いします!

 

 

 

 

 

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