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平塚学園戦 充実感と危機感

2007/06/17

 まったく梅雨と思えない青空、緑輝く天然芝、なんとう贅沢な環境だろう。ここは平塚学園大磯グランド。この日は強豪平塚学園相手に、1年生試合とAチーム同士の実践練習。先週、雷で1年生交流試合が中止となってしまったこともあり、1年生にとっては楽しみにしていた初の対外試合である。Aチームにとっても、来週以降の桐蔭中等、神奈川工業戦に向けて、自分たちの課題を明確にするための絶好の機会。それぞれが様々な思いを抱えて集合した。

 

 平塚学園の1年生は、柏陽の18人上回るなんと20人。経験者はいないが、柏陽よりも露骨に筋肉隆々。対する柏陽はけが人や都合欠席などが続出し13名。足りない分は2年生を助っ人を入れての試合となった。

 試合をブレイクしたのはコパ。相手が1年生とはいえ、冷静な観察と積極的アタックでゲインを連発した。ブラインドが空いた瞬間を見逃さずについてトライ。ボールを持ち出しても裏が空いたと見てはグラバーキック。自らそのボールを拾って独走トライ。完全なコパSHOWを披露した。正ポジションはWTBなので、SHとしてはパス以外教わっていない。この試合はすべて自分のイマジネーションで多彩なアタックを仕掛け、見事に結果を出した。WTBとしての能力も捨てがたいが、矢富系SHとして十分すぎる可能性を見せた。

 

 1年生もそれぞれの個性を発揮した。ゴッツは相変わらず思い切りのいいランニングを見せ、イマカズはタモリゆずり?のシャローDFで相手のチャンスの芽をすべて摘んだ。ほっしゃんは相手のヘビー級クラッシャーと激しい当たり合いを繰り広げ、チーム一のゲイン突破率を出した。この日一番のビッグタックルを見せたのはかっしー。アタックのセンスの良さは証明済みだっただけに、この日のタックルでCTBとして十分やっていけることをアピールした。トキはゴール前で迷いなくアタックを仕掛け、対外試合では1年生初トライをあげた(大歓声!)。トライ数41でノーサイド。2年生助っ人に引っ張られたおかげではあるが、ベイビーフェニックスが初勝利をあげた。

トキ

 平塚学園との試合は二年生に引っ張ってもらいまだ一年生だけではできていないところがたくさんあると思いました。個人的には相手へのタックルが高くなってしまったり、オーバーに入るのが遅れたりしたのでそういう練習を筋トレ日などにしていきたいと思いました。トライの感想は、ボールを持って走ったのはニメートルぐらいでしたがうれしかったです。とりあえず試合に勝つことができてうれしかったです。

コパ

 今日は1年のSHが休みということで代わりに1年試合に出ることになりました。1年に感じたことは、ラックのボール出せてたし、勝負するトコは出来てたし、なにより真面目でやる気もあるのでいくらでも伸びるなぁと思ったと同時に自分の身の危険を感じました。その後のADでは、DFのコミュニケーションの確認も出来たし、ATの調整しなければいけない所とか分かったのでチーム全体にかなり良い刺激になったと思いました!!

ごっつ
  初めての1年生だけの試合で最初はとても緊張したけれども楽しかったです。でも、試合前にたてた目標 トライを一本とる  というのを達成できなかったので次はトライをとりたいです。試合中にトライができそうなチャンスがあったのに相手のフルバックに捕まり外に出されてしまったので次は外に出ないよう頑張ります。 

 さて、負けちゃいられないAチーム(1年生は4人)、セットアタック5本+DF5本を3セット行い、格上の平塚学園相手にトライ数も内容も互角に戦った。特筆すべきはカズ。アタックでは持てば全部超ロングゲイン、守ってもカズらしいコース取りと凄まじいスピードで相手WTBを封じた。もう一人はみっさん。完全に一皮向けた働き。今までは「やってるつもり」の受動的タックルが多かったが、この日はセット→アップ→低く刺さりドライブを、強烈な能動的意志で刺さり続けた。椿と合わせて、両プロップがこれほどDFできるのは素晴らしいこと。やっと持ち前の馬力を発揮できる感覚をつかめたようだった。

 ちなみに練習最後にやったスクラムガチンコ勝負では、一進一退の攻防を繰り広げたが、終盤に修正と意思統一できた柏陽が優勢。ラスト1本の押した方勝ち勝負でも完勝した。

 

みっさん

 地面が芝のおかげか、今日は思い切りプレイできた。特にスイープは昨日の練習の反省をいかして、自分の役割をしっかり理解し、ほとんど無駄なくできたと思う。
ただ、1番大事なタックル。数は多くできたが、当たり負けすることも多かった。何とか止められてはいるけどこれでは気持ち良さが半減なので、しっかり体を作って完璧に勝てるようにならねば!などと感じた今日この頃。

チュー

 今日はケガをしてから、約2ヶ月ぶりの試合形式練習で、しかも、相手が「平塚学園」ということもあり、不安や緊張といった気持ちが渦巻いていました。実際に始まってみると、一年生も二年生も、全員本当に頑張っていたと思うしナイスプレーも多くありました。自分は、となると、パスは悪いし走れないし………といった悔しい思いばかり。しかし、今日の練習で明確な課題を見つけられたので、次の試合までに一つでも多く達成したいと思います。

 自信を深めることができた点は多い。とはいえ、やりたかった新ムーブは課題が浮き彫りに。ブレイクダウン、ラインの間合いなど、事前の計算は微妙に崩された。ラインアウトも落第点。桐蔭中等・神奈川工業戦前に修正すべき点が明確になってよかった。しかし時間はもう1週間を切っている。残されたグランド練習は3回程度。キックプラン、モールDFなど手をつけるべきことも残されている。平学に食らいつくことができた充実感と桐蔭中等戦に向けた危機感が入り混じる。本当に収穫の多かった一日。平塚学園さん、今日は本当にありがとうございました。

小森コーチも久々に登場。

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