「ミスター立教」と勝手に呼んでいるが、立教大学関係者で異論を唱える者はいないだろう。立教大学では1年生から司令塔で実質リーダー。4年間、悪戦苦闘しながらも立教大学ラグビー部を必死で改革した。弱小だった立教が青山学院を倒した知る人ぞ知る名勝負は多くの人に感動を与え、ラグビーマガジンのトップページコラムにも掲載された。今まで数え切れないほどのラグビー選手と出会ってきたが、西田創ほど意識の高い、実直な努力家はほとんど思い当たらない（ほかに思いつくのはNECの辻高志とPHOENIXのまりえくらいかな…）。
 

本人も自覚しているとおり、生まれも育ちも見事な雑草である。今でこそほとばしる筋肉や仰天するほど速いパスを持っているが、彼を構成するすべてのものは1ミリずつ努力と思考を重ねた結晶である。パスもキックも一人で考え、一人で試行錯誤して身につけたものだから、すべてが言語化されている。4月21日、元立教大学主将、現NECグリーンロケッツの西田創選手が、はるばる我孫子から柏陽までコーチングに来てくれた。
 

腰を痛めてまだ動けない状態ながらも、2対2や3対2など一緒にプレーしながらアドバイスをくれた。7割程度の動きでもなにしろトップリーガー。接点すれすれのところでのアングルチェンジは柏陽選手の常識を超えたものだった。練習後にBKにパスとキックを伝授。驚くほど理論家されており、パスのスピードは超高速！きむにぃ、ケイ、どきんちゃんなどにとっては、本当に刺激的だった。

西田選手とブログにアップしている加藤修平氏は立教大学の同期。二人とも「セントポール」という立教大学のテイストが似合わない雑草大和魂。立教大学ラグビー部にとって誇れる人材だ。

西田選手：柏陽のホームページは毎日見てます（笑）だから今日もホームページの記事や写真を思い出しながら、「あ、こいつだな」なんて思いながらやっていました。以前に柏陽の選手が三ツ沢でノートを取りながら観戦している姿を見て驚き、とても興味を持っていました。だから今日はとても楽しみにして来たんですよ。「おとなしい」と言われているそうですが、僕はあれくらいの冷静さって好きですよ。ひたむきで真面目だし。特に気になった選手はケイとコパ。ケイは目が違いますね。是非立教に欲しいです！コパは飲み込みがめちゃくちゃ早いんですよ！ズラシなどの感覚的なものも、一発で覚えた。「一緒にお願いします！」と誘ってくるなど積極的だし。今日はケガが治っていなかったのであまり動けなくて残念でした。次回はもっと動きで見せたいですね。また必ず来ます！宜しくお願いしますね！

ついでにここでビッグニュース。5月13日は立教ラグビー祭。立教大学のグランドで近隣のラグビースクールが集まって交流戦をやったり、立教大学OB対立教大学新人などの試合が組まれたりするラグビーフェスタです。この日の高校生試合のカードがなんと「柏陽高校　対　立教新座高校」です！立教大学ラグビー部のご厚意（ご支援）で柏陽PHOENIXが招待されました！