関東大会予選1回戦、相手は伝統校・横浜商大附属（県立川崎と合同）。昨秋の横浜市大会で、柏陽は商大に完敗を喫している。今期のテーマ・逆襲（昨シーズン敗れた相手に、ひとつひとつ借りを返していく）を達成するための、最高の組み合わせとなった。

春休み強化期間（通称春合宿）のテーマは「走りまくること」と「チームメンタル強化」。商大戦でその成果が見事に発揮された。

4月８日12：00　キックオフ

序盤、やはり動きが固い。パスミス、キャッチミス、タックルミスを連発。完全に商大のペース。しかしキャプテン・ケイや小さなハードタックラー・リッキーの激しいタックルで何とか凌ぐ。ジワジワ前進を許して自陣２２ｍ付近のマイボールスクラム。まずはキックで敵陣に行きたいところ。と誰もが思った瞬間、きむにぃが勝負に出た。自陣深くにもかかわらず展開。ケイが対面をタテに抜き去ると、基本どおり外に顔を見せたカズにパス。チーム１の快速が相手を一瞬で置き去りにした。待望の先制トライ。

スクラムもプッシュした。キック＆チェイスも成功。しかしスコアはなかなか動かない。アタックでは商大BKのDF速度をつかみきれず、フロントスリー間の呼吸が全く合わない。１次からパスミスを連発。このまま流れが掴めないうちに「PK→タッチキック→ラインアウトモール」という、いつもの悪い流れがくるのか。とにかく次の一本が欲しい。

前半２０分、マイボールフリーキックから展開。チーム１のパサー・どきんちゃんの低くて速いロングパスにカズが反応。美しすぎるチェンジアングルで相手を切り裂いて二つ目のトライ。前半を１２対０で折り返した。

後半は開始早々のキックオフで魅せた。キックのボールをキャッチしたキョータが相手を抜きにかかると、その後はゲートパスの練習のごとく、FWBK関わらず８人が短くボールを繋いで敵陣深くに攻め入る。つなぎの判断、レベルも高まっていることを証明した。フロントスリーの判断も的確。タテにいくところと外のスペースを生かすところを明確に区別。そのお陰でコパが快走するシーンが目立った。

ＤＦではこの１～２ヶ月で安定感と攻撃性を身につけつつある柏陽BKラインが、まったく破られる気配を見せない。たまらず中に逃げた相手は、ゾンビのごとき運動量でタックルを狙い続けるリッキーの餌食に。

後半１５分、スクラムから得意のサインプレーでコパが一発で走りきった。その直後には相手ボールラインアウトをFWが奪うと、ケイが相手を抜き去りトライ。試合を決定付けた。終わってみれば２４対７の完勝。奪われた１トライは、キック処理でワンバウンドさせてしまったボールが、相手の胸に入ってしまったもの。

復帰戦としては合格点のきむにぃ。　　　身体能力を存分に発揮！

司令塔としての役割を果たした。　　　　思い切りのいい走りを見せたコパ。

きむにぃ

…今日は久しぶりに試合をして，個人的なミスを連発してしまったけど，まぁ勝てたので結果オーライってことで………。でも，今日してしまったミスを繰り返さないように練習して，来週の試合はノーミスで勝ちたいです。

コパ

…サインプレーとかの小さいミスはあったけど、みんな最後まで走れてたし個々の能力が確実に伸びてると実感出来る試合だった。なにより今年度スローガン『逆襲』の一発目の試合で良い形でトライが出来て良かった!!

椿

…春休みは今までにないくらいキツイ練習だったのでその成果が出て良かったと思います。一度　負けた相手を倒すということが当面の目標だったので、その第一歩を踏み出せた、と思います。15日は今日の試合内容に満足しないでこの一週間しっかりと気持ちを入れ替えて試合に臨みたいです。

ケイ

…今日の試合はチームの雰囲気が終始よかった。春合宿を終えて、チームが１段階ステップアップしたことを感じた。しかし、個人的には全然力を出し切れなかった。悔しい。自分の分まで頑張ってくれた皆に本当に感謝したい。そして来週の試合、今日の３倍働いて大暴れしたいと思う。