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県1年生選抜チーム強化試合報告

2007/03/21

 3月21日、湘南工大附属高校グランドで、神奈川県1年生選抜チームA・B対群馬県1年生選抜チームA・B、同県選抜C対湘南工大附属高校の試合が行われた。各チームで推薦された選手が合計70名程度、それ以前に行われた2回の練習に参加し、練習でのパフォーマンスでチームが割り当てられた。桐蔭学園こそいないものの、それ以外の強豪・法政二高や慶應、向上などには、中学時代にスクールの神奈川県代表メンバーがずらり。柏陽からはキャプテンのケイ、キョータ、椿、チュー、カズ、まっちゃんが参加し、この日はケイとチューがBチーム、それ以外はCチームとなった。

 結果はケイがラインブレイク(相手をかわし、あと一歩でトライ)や、しつこいDFなどで存在をしっかりアピールし、まっちゃんはDFで抜けてきた相手をぴしゃりと止めると、そのままボールを奪い取るなど、らしさを十分に発揮した。とはいえ全体的に「ほろ苦い」思いの方が強いだろう。以下、選手のコメント

 

ケイ

 今日の目標は群馬の13番に突破とDFで勝つことだった。しかし、そう甘くはなかった。タックルを狙っても何度かズラされてしまったのと、トライチャンスを最後のとこで取りきれなかったのが悔しい。トライをとりたかった。しかし、振り返ってみるとあまり簡単に倒されたわけではない気がする。それは収穫だった。今までやってきたことが無駄ではなかったのだから。
 これからの目標は、トップスピードでボールをもらうことと一発で倒せるDF。たぶん今日の試合で、全員がなにかを感じたと思う。それを柏陽に持ち帰って、これからの練習の質をさらにあげていきたい。そして柏陽も自分も強くなっていければいいと思う。

 

チュー

 今日は神奈川県選抜と群馬県選抜の試合の当日。一週間も前からずっと緊張しっぱなしの自分が試合会場にいました。事前に二回行われた練習会で、縦にも横にも技術的にも偉大な人達を目の当たりにしたためにその緊張はかなりのものでした。
 実際に全ての試合を見て強く感じた事は、上のチームになるにつれて、お互いに的確なコミュニケーションをとっているな、という事でした。出ている声の大きさ、量もAチームが一番だと感じました。 「コミュニケーション」というのは、柏陽の課題でもあるので、今回の良い手本をこれからの練習に生かしていきたいと思います。
 最後に、この試合での自分の反省は、個人練習(特にパス練)が全く十分なものでなかったという点でした。ウェイトの日やフリーの日にもっと気合いを入れて練習を重ねて、もっとスムーズに試合を運べるように、とにかく上手くならなきゃ!と実感しました。 三回の練習会はとても貴重で良い経験になりました。

 

カズ

 今日は県選抜の交流試合、対戦相手チームには響太と海がいた。今までになかったことだったので不安もありながら楽しみに待っていた。しかし、怪我人の関係でその試合がなくなり、自分がいたチームと二人がいたチーム合同vs湘南工科になった。
 試合前に先生から『みんな目立ちたいだろうからいつものコーリングではボール回してもらえないぞ』と言われていたものの、普通にライン参加することしかできず、アタックでボールを一回ももらうことができなかった。
 結局自分の活躍する場面がくる前にノーサイド、自分のコーリング能力の未熟さを痛感した。反省が残るだけになってしまったが個人としての課題を改めて確認できた気がする。上には上がいる。これから柏陽に戻って自分を更に磨くとともに、チームメイトに対して自分のプレーでいい刺激を与えていけたらなと思う。

 

椿

 今日は会場である湘南工大付属高校に行く途中、電車が止まって到着時間が予定よりも遅くなってしまうというアクシデントがあったり、参加人数が少なく最後の試合は当初のCチームvsDチームが変更になりC・Dチームvs湘南工大付属になってしまうなど色々なことがありました。ところで我が柏陽の面々はというと皆、全力をだしていたと思います。そのなかで自分は15分だけの出場でしたがスクラムを押したり、ブレイクダウンもなかなか良かったと思います。
 この前の練習や今回の試合を通じて感じた選抜のメンバーと我が柏陽フェニックスとの違いはというと、体の大きさが違うということや試合中の声の大きさや内容など色々ありました。これらの違いをこれから埋めていって今度、選抜のメンバーと対戦する時は相手を粉砕出来るように努力したいと思います。

 

まっちゃん

 ついにやってきた『オール神奈川チーム』での群馬選抜チームとの試合の日。不安や緊張、期待など、みんなさまざまなオモイを抱いてこの日を迎えました。
 会場の『湘南工科大学付属高等学校』はウチの近くだったので、チューと一緒に自転車で向かいました。チューとふたりで早めに会場に着くと、もーすでに何校か来ていて、着替えてパスをしている人もいます。やっぱこーゆートコからして選抜の人たちは凄いなぁ…と思いながら着替えていると、ケイたちもやってきて合流。そこでイッショに『またボール持ってくんの忘れちゃったね…』と悔やみました。
 荷物を校舎内に置き、人工芝のグランドに出て、くつひも結んだり、ストレッチしたりしていると、集合がかかりました。そこで今日の心構えなどの話があった後に、AチームぷらすCチームとBチームぷらすDチームに別れてアップが始まりました。最初の試合はAチームからで、その補欠として出る可能性のあるCチームの人たちもみんな緊張していました。僕もCチームだったので、アップ中も、Aチームの試合を見てる間もずっと緊張していましたが、結局出ることはなく、緊張して損したなぁと感じました。
 次はBチームの試合で、その次がCチーム対Dチームの試合になる予定が、その日、思ったより欠席者が多かったため、C対Dの形式は中止になり、C・D合同チーム対湘南工科大学付属高校ラグビー部という形に変更されました。相手はウチと同じように1年生だけというチームではなく、普通に上級生も入っているチームなので、当初は接点では多少不利で力負けすると思われていました。しかしいざ試合が始まってみると、スクラムもおせてるし、接点でボールを奪われる事もないし、逆に当たり勝ちしてる感がある程でした。
 そのまま良い雰囲気で前半を1トライリードした状況で終え、後半を迎えました。しかし後半はペナルティをたくさんとられてしまい、そこからタッチに蹴りだしてモールで押し込むというパターンで2個もトライを奪われてしまいました。結局試合は負けてしまい、チームとしての課題はいくつか残りました。自分自身においても、タックルでいざという時にすべってしまったり、サインミスでノックオンをしてしまったり、いくつも失敗があったので、反省しないとと思いました。
 精神的にはものすごい疲れたけど、オール神奈川での経験は非常に貴重なものだったと思いました。まわりには凄いヤツがいっぱいいるってコトを再確認できました。

 

キョータ

 今回県選抜の練習会と試合に出て、やっぱ自分は大したことないなぁって痛感した。正直自分は体デカいし、足もそこそこ速いと思ってるからなんだかんだ言って通用するってナメてた部分があった。でも練習会が始まって他の選手のプレー見たらそんな考えはすぐ無くなった。
 技術面は短期間だったからあんまりよく分かんなかったけど、体の強さと速さは差が歴然としてた。当たりの強さがみんなハンパなかった。タックルバック持ってても当たられてリアルに吹き飛ばされそうになったし、あとプレー中のスピードが早かった。自分が遅いのかもしんないけどポイントまでサポートに走ってるのに後ろから他のフォワードに追い抜かれたりとかしたし…。こんなの柏陽でやってて一度も無かったからマジ焦った!!
 そんな人達と一緒にゲームしたら付いていけるかすごい不安で、実際試合前まであんまり気が乗らなかった。まぁ試合になったら開き直って精一杯楽しくやれたし、集中力切れずに出来たから良かったけど。で、試合はプレー自体の強さとかは意外と周りと変わらず出来てたから安心した。けど、フォワードとしての仕事量は周りにかなり劣ってた。そこは改善しなきゃいけないトコだと思う。
 でも全体通して、周りに負けねぇようにっていうライバル意識とか、協会の人が見てるから変なプレーは出来ないとか、そうゆう良い緊張感があった試合が出来たし、ゲーム中に思ったんだけど、なんだかんだ言って自分は3軍だけどオール神奈川のジャージ着てゲーム出来てるとか感動だなぁって思った。だから今日の試合は自分にとってホント良い経験になったと思う。これからの自分の仕事は、今回たまたま自分はこれに選ばれたけど選ばれなかった人もいるわけだから、その人達にこの機会で学べたことをちゃんと言葉で伝えて、プレーで見せなければいけない。そして柏陽が強くなっていってくれればいいと思う。

 

 

 外国のトップコーチに「どうしたらいいですか?」と質問すると、必ずこう答えが返ってくる。「Practice Practice Practice (練習 練習 練習だ!)」練習は嘘をつかない。他の選手の方が優れているわけではない。他の選手の方が、もっと練習しているだけの話だ(経験者が上手いのは、それだけ小・中でたくさん練習してきただけの話だ)。この日の苦い思いをどう捉え、どう自分を変えていけるか。諦めるのは簡単だ。いつでもできる。だからこそ、この悔しさや苦さを忘れず、志をいっそう高く、練習に励んで欲しい。

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