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~カリブ組最終章~VS修悠館(マナ)

2011/10/18

腕時計が無機質な音を響かせる。それは後半終了が迫っていることを意味していた。どうかあと少し、あと少しだけ長く…。
 

私達の願いも虚しく、ノーサイドの笛が鳴り渡った。



 
前半終了間際、修悠館に先制点をとられ、0-7。その後PGで3点を返すも、再び修悠館がトライを重ねる。最終スコアは3-14。








 
 
 
最後の最後まで、負ける気なんて少しもありませんでした。ノーサイド後も、負けたなんて信じられませんでした。
 
 
私は敵陣サイドから、重たい足を引きずって自陣ベンチへ戻りました。この後すぐに試合だから、荷物をどけなきゃ。今日のボールは泥だらけだろうから、しっかり泥を落として…と、ここまで考えて、顔を上げると、リザーブとマネージャーが泣いているのが見えて。振り返ると、土だらけで真っ黒な皆が顔を歪ませて、こちらに向かって来ました。そこでようやく、引退…なのだと実感しました。


 
 
私やトレーナーさんはミーティングで、「勝ち進んで、たくさんの人に自分のチームを自慢したい。」と言いました。
勝つことはできなかったけれど、こんなに顔を真っ黒にして頑張ってくれたこのチームは、何よりも私の自慢だと、胸を張って言うことができます。




 
 
 
今まで、カリブ組には、色々な事がありました。決して楽しいことばかりではありませんでした。何度も立ち止まり、何度も泣きました。その度に仲間に支えられ、前に進むことが出来ました。
 
きっとこれから先も楽しいことばかりではないと思います。けれど、壁にぶつかり辛くて立ち止まった時はこの2年半を思い出し、不器用なこの代らしく、ゆっくりと1歩1歩、進んでいきたいと思います。
 
 
 
今まで応援して下さった保護者の皆様、OBの皆様、本当にありがとうございました。
カリブ組のラグビー部生活は終了してしまいましたが、柏陽フェニックスは後輩が、また新たな歴史を刻んでいってくれることでしょう。
 
 

 
 
最高で、言葉に出来ない程キラキラした青春を、ありがとう。


 
 
それでは、また会う日まで。
 
 

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