一日目
アルゼンチン戦でのザックジャパンの勝利、新生日本代表の新たな船出に日本中が湧いた翌日、メッシの華麗なドリブル、岡崎のゴール前での素早い反応など興奮覚めやらぬ中、10月9～11日にかけて横須賀高校と合同練習を行った。
大会一週間前にこのような極上の相手と３日間もできることは非常に有益だ。加えてこれまで練習してきたことを相手をつけて試す最後の場でもある。さらに加えて因縁の横須賀相手に燃えないはずがない。

 

 
小雨が朝から降り、ぐちゃぐちゃのグランドを想像するもおっとどっこい！横須賀高校のグランドはそんな不安をかき消した！
お互いが「春戦った時のオレたちとは違うぞ！」という気持ちで集まった。
最初はAD。序盤BKはハンドリングエラーを連発し、FWはゲインを許すなど柏陽本来の動きが出来なかった。が中盤以降修正し、基本的には満足の内容で終えた。        
また一年生のセブンスも行われたが、こちらは力の差を痛感。明日以降どこまでやり返せるか…。同じ公立の同学年には負けられない。
二日目
ロッテ福浦の劇的な勝ち越し弾に酔いしれたあの激闘から一夜、大雨が朝から降り、それでも良いのグランドを想像するもおっとどっこい！我らが柏陽高校のグランドは、降水確率100％の天気予報の挑戦状に正面から粉砕されぐっちゃぐちゃのびっちゃびちゃになっていた。よって互いのゲームメイクはかなり絞られた。
  
故に花園予選で必ずあるであろう相手のFWゴリゴリに対する仮想だ。グランドコンディションが悪く、必然的にFW勝負になるのは明白な中でキックのコントロールが困難な中でも、まりもの卓越したキックでエリアをとっていく。しかし、中盤以降完全にFW勝負となり、横須賀に攻められた柏陽は自陣での時間が続く。何度かターンオーバーするものの、最終的に横須賀に取り切られる展開となってしまった。
 
続く一年生のセブンスでは一日目の反省を修正した柏陽が横須賀に挑んだ。柏陽がゴリゴリプレーを見せるなど一日目よりはるかによい内容。最終日での逆襲に燃える。
 
二日目が終了。各自が課題と修正方法のイメージ持って最終日をむかえたい。
  
練習後にはカレーの差し入れが。いつもありがとうございます。
  
 
三日目
ロッテが西武を執念で下しfinalstage進出を決めたあの熱狂から一夜明け、この合同練習も今日が最終日。横須賀高校のグランドは昨日の大雨にもほぼ無傷。最終日にして初めて最高の天候で望んだ。同じ公立のライバルとして、絶対に負けられない戦いがここにもある！
 

  

今日のADはこのグランドコンディションにおいては自ずとお互いの強みを前面に出す戦いとなった。加えて互いの手の内をこの二日間でほとんどさらけ出している。最初は横須賀の攻めになかなか対応できない柏陽だったが、この二日間の反省を生かし、最終日のこの日には確実な成長を見ることができた。

 
練習の最後には、一日目にも行われたスクラム勝負が一本限定で行われ、実力が拮抗したこともあり、大盛り上がりで充実の3日間を締めくくった。
 
 
また一年生のセブンスも行われ、前半一二年生ともに弱気なプレーが目立ったが、ハーフタイムにクボタコーチの喝で目を覚まし、後半開始と同時に富士山の覚悟を決めた強烈なタックル、ピアノマンの膝下に突き刺さるタックルなどでボールを奪うと、りんりんやジョーの突進などで一時ゲームを支配した。だが横須賀のAチームで活躍する一年生の投入で流れは再び横須賀へ。そのまま柏陽のペースになることのないままノーサイドを迎えた。
 
この3日間で個人の面でも組織の面でも確かなものを得た。だが何より大会一週間前にこのような集団で密度の濃い練習ができ本当に良かった。いよいよ始まる花園予選。柏陽の挑戦が今始まる！
 
 
練習後には横須賀の保護者の方より焼おにぎりの差し入れを頂きました。ガチでうまかったです。本当にありがとうございました。

 オギ
「この3日間は刺激的で、とても有意義な時間になりました。同じ県立高校同士なのでやっぱりそこは強く意識してて、そのおかげで気持ちの入ったプレーをすることができました。どうすればトライがとれるのか、逆にどうすれば守れるのか、一人一人イメージがついたと思います。この3日間、自分たちに必要なところをピンポイントで練習してくれた横須賀高校とできて本当によかったです。あと一週間、充実した過ごしかたをします。応援よろしくお願いします。 」

オック
「この３日で自分のサイドDFの甘さを思い知らされました。分かっていても止められないのがとても悔しかったです。しかし、幸いにも予選が始まる前に経験できて良かったと思います。」

 

りんりん
「一年生はセブンスをやりましたが全体としてタックルに入れない、サポートが遅い、などがありましたが自分たちの成長(まだまだですが…)とこれからの目標を改めて思い知ることが出来ました。 」

横須賀高校の皆さん本当にありがとうございました。準決勝で会いましょう！