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PHOENIX-Ⅱ 堀内組卒業

2010/03/31

 3月28日、PHOENIX2期「堀内組」の追出し試合と卒業セレモニーが行われた。山あり谷ありの高校ラグビーもこれで本当の終わり。雪でも降り出しそうな天気だが、幸せをかみ締めるように、素敵な一日が始まった。

13:00 集合

 堀内組10名(MG1、TR1)+佐倉組14名(MG2)でチームを編成。昨年の追出し試合「ロスタイム逆転さよなら主将トライ」の再現なるか。ウォームアップはすっかり和やかなOBモード。しかし昨日の現役練習に参加した数名はあちこち筋肉痛状態・・・。

14:00 キックオフ(25分×2)

 前半は「13対15」、後半は「13対16」。スコアではない。何の数字かというと人数・・・。合計17名しかいない現役チームだが、この1ヶ月でケガが続出。4月11日の関東大会予選「vs横須賀」までに人数がそろうか。実は絶望的な状態だ。この日も満足にプレーできる状態の選手は、実は11名程度。これでは戦術もサインも成り立つわけがない。交代自由な状態にあるOBチームにとっては、かなり大きなアドバンテージとなった。

 前半終わって「0-0」、現役が我慢を続けているが、OBチームがフェーズプレーを継続すると人数のオーバーラップは避けられない。

 後半に入り、OBの猛攻が続く。現役は耐えて耐えてマイボールにするも、11人では攻め手がない。OBチームはコパやキョータといったお祭り男が盛り上げ、堀内、トキらが相変わらず「気が利くプレー」で現役に圧力をかける。それでも何とか粘り、最終スコア「7-7」でノーサイド。昨年同様、最後まで緊迫した熱い試合に、ベンチから暖かい拍手が送られた。

 

16:00 卒業セレモニー

 保護者の方々が用意してくださった豪華な食事を楽しみながら、懇親会スタート。さっそく佐倉組のメンバーから堀内組の(同じ)大学進学者に対し、サークル勧誘などが行われ、どこもかしこも笑顔があふれた。

フェニックス1期LO太田による乾杯の音頭。本当に献身的に後輩に尽くしてくれます。

堀内(ほっしゃん)

「追い出し会と先生のお宅でのBBQ、どちらもとても充実した時間でした。こういう"つながり"ができたのは柏陽PHOENIXのおかげです。本当に感謝してます。さて、追い出し会では衝撃的な事実が知らされたね。下級生の皆は得に動揺してると思います。うん、動揺してない訳ないよね。でもそこでチームの目標を見失わないでほしいと思います。花園出場という決意を薄くしてほしくないです。もったいないし、そこに焦点を合わせて教えてくれた先生に失礼です。それに"つながり"がなくなってしまう訳ではないです。だからこそ、もう一度チーム一丸になっていこう。まずは目の前の横須賀戦、力を出し切れば絶対勝てます。頑張って下さい。応援してます。」

今里(イマカズ)

「柏陽ラグビー部と松山先生には本当に感謝しています。最近こればっかりですがそれでもまだまだ足りないぐらいです。追い出し試合のほうは数的有利をなんとか利用し卒業した先輩方の力も借りてどうにか引き分けにもっていけました。実際に試合をして本当に力強くなったと感じました。松山先生がいなくなることは本当にショックだけどそういう山を超えてこそ花園という大きな目標への道が開けると思います。そして今のオギたちの代にはそれができると信じています。自分もこれから柏陽ラグビー部で学んだことを忘れず新しい世界で頑張ります。本当に3年間ありがとうございました。」

第2期キャプテン堀内。グランドの中と外とでここまで違うか…。

海野(うみさん)

「追い出し試合は人数の差とかサインプレーを知ってる中での引き分けだからずるいなーと思いつつも、思ったより疲れなかったのは、いつもながらFWの頑張りと俺らの代らしくテンション上げていけたからなのかと思います。今まで支えてくれた皆さんありがとうございました。4月11日は現役にとって今までで一番大事な試合になっちゃったね。勝っても負けても泣けるような試合になると思うけど、やっぱ勝って泣きたいもんね。応援してます!!でも、あまりにも思いつめないようにね・・」

井上(ぴー)

「28日は本当に楽しい引退セレモニーでした。今まで柏陽ラグビーに関わってきたくれた全ての人に感謝しています。ありがとうございました。引退試合ではちょくちょくサボりながらですがけっこう動くことが出来たので自分としては満足してます。式典ではマナさんが作ったビデオとかチマからボールもらう時とか泣きそうだったんですけど我慢してました。素直じゃなくてごめんなさい(笑)でも後輩の皆にはすごく感謝してます。これからはOBとして少しでも力になりたいと思っています。最後に、楽しんでラグビーをやってください。練習も試合も。皆が高い目標に向かい努力し、結果を出すことを信じています。頑張れ、柏陽フェニックス! 」

 

 3年間チームを支え、HPの写真などを提供してくださった今里前保護者会長、そして同じく3年間コーチとしてチームを指導してくださった大瀬さんからお別れの挨拶。その後は、堀内組卒業記念DVDの上映、堀内組挨拶などが行われ、笑顔と涙が入り混じった。

上野(トキ)

「OBの方々、保護者の方々、大瀬さん、小森さん、松山先生、今までお世話になりました。ありがとうございました。これからもよろしくお願いします。現役生も頑張ってね。たまに練習行きます。」

國重(あずき)

「追い出し試合で久しぶりの試合をやったけど、やっぱりラグビーは楽しかったです。自分が声を出したら、まわりから返ってくる、そんな信頼できる仲間ができたのは、柏陽ラグビー部だからだと思います。

ほっしゃん組の皆へ   3年間みんなと一緒にいれてよかったです。これからも、なにかあれば(俺ん家に)集まり、なんもなくても一緒にいる、そんな仲間でいようね!

後輩へ   最近の練習に参加させてもらって、雰囲気がとてもよくなっているので安心しました。これからも、自分達の目標をしっかり見据えて頑張ってください。

松山先生へ   三年間お世話になりました。松山先生のおかげで、ラグビーを続けることができ、こんなに充実した三年間が送れました。BBQ楽しかったです。これからもOBとして柏陽ラグビー部に関わっていきたいと思います。ありがとうございました。」

約3年間チームを指導してくださった大瀬コーチも3月で退任。

以下、大瀬コーチ

「約3年間に渡り、コーチとしてお手伝いをさせて頂いておりましたが、この度、チームを離れることになりました。この間、皆さんからたくさんのことを教わりましたし、あらためて気づかされることも多く、非常に勉強をさせて頂きました。

皆さんにプレー以外で色々とコメントさせて頂きました。「チャレンジしよう!話をするときは相手の目を見よう!ルールを覚えよう! 物を大切にしよう!グランドに敬意を払おう!etc…」実は、これらは全部、自分に対して言っていることです(笑)皆さんと接しているうちに気づき、昔やっていたこと含め、取り組もうと思ったことなのです。だから教えたことよりも教わったことのほうが圧倒的に大きくて、本当に感謝しております。心よりお礼申上げます。

3年生へ、

卒業おめでとうございます。花園予選での君達の雄姿、非常に印象に残っています。あと、夏合宿最終日の試合。「恐怖・不安・緊張・覚悟」これらを乗り越え、全員がひとつになってフィールドに向かっていくあの瞬間。何度経験してもたまりませんね。2つお願いがあります。

ひとつは、ラグビーを辞めないでください。ラグビーひとつとってもたくさんの楽しみ方があり、ラグビーを通じてたくさんの人たちとも出会へます。国内だけでなく、海外も含めてです。どうかこの貴重な財産を大事にしてください。

もうひとつは、チャレンジすることを忘れないでください。人は成長します。例えスタートラインで大きな差があっても、思い・努力・運で可能性は開けます。大事なことは「挑戦する」ということです。

また、どこかで出会い、一緒にラグビーをして、お酒が飲める日を楽しみにしています。

2年生・1年生へ

日々、成長している君達を見て、つくづく感心してしまいます。プレー面もそうですが、人間として、ふとした瞬間に成長を垣間見たとき、うれしく思います。まだまだ伸びる要素を秘めていると思います。

何度かお話させてもらいましたが、常に、考え、試し、検証して、また試してみる。チームとして共有して、文章化して、見える化して、常に進化させていく、そして、それらを後輩達に継承していってください。

いつか、社会に出たときに似たような言葉を聞く事があると思います。(笑

この前も申し上げましたが、これがお別れではありません。ラグビーで通じている限り、どこかでお会いするかと思います。その時に今よりも何倍も成長している雄姿が見られることを楽しみにしております。  大瀬祐介 」 

 最後は顧問松山の挨拶、そして堀内星平のキャプテンソロによる校歌斉唱。感情と愛情の入り乱れる空間で、堀内組卒用セレモニーは幕を閉じた。

翌日は今年も松山邸でBBQ!

食後のスイーツタイム。EBI&薫がクッキーを焼きました。題名「3つの太陽」  見た目はお好み焼き?食感はカントリーマアム? 味は・・・。ご馳走様でした。 

池田(まっつん)

「え~、まずは一言、エビちゃん最高。僕の今までの人生に大きな衝撃を与えた人物と言っても過言ではないですね。『3つの太陽』って(笑) あと、ほんとにみんなありがとう。みんなのと一緒にいれたからこの三年間が血と汗と涙5割、笑い3割、エビちゃんに対する失笑1割、勉強…割で溢れた最高の時間になりました。松山先生、小森さん、大瀬さん、先輩方、保護者のみなさま、OBのみなさま、三年間苦楽を共にしたみんな、まるでタメのような扱いをしてくれたモリコーたち2年生、アフターマッチで大いに貢献してくれた岩石ら1年生、ほんとにほんとにありがとうございます。そしてこれからもよろしくお願いします。」

本間(薫山)

「去年先輩方が松山先生の家に行った事を聞いて、自分にはまだまだ先の事だと思っていたけど、本当にあっという間にその日が来た事がびっくりです。それだけ、最後の一年は今まで以上に充実していたという事ですね。松山先生の家では本当に楽しく、時間を忘れて過ごせました。最初のBBQは軽く飯フィットネスになりかけた感じはありましたが‥‥それでも三年間を振り返ったり、現役の事を話したり、大学生活の事を話したりと、今までよりもさらにグッと松山先生との距離が縮まった気がします。松山先生は横須賀へ転勤されて、お会い出来る機会がグンと減ってしまいますが、またラグビーフェスタ等で話す日を楽しみにしています。関西では柏陽ラグビーで得られた物を胸に頑張ります!  PS.EBIと作った「三つの太陽」に卵を入れすぎたのはボクです。でも美味かったよね?‥‥」

EBI

「改めまして3年間ありがとうございました。これからもよろしくお願いします。文章は下です。先生の家に行って、肉うまかったなとか、國重の家での話とか色んな事はあったけど、僕にとって初めてだったクッキーの話をします。 

最初、クッキーの作り方わかんなくてかなり焦りました。頼みの綱の薫もクッキーに作った事ぎないらしく、不安に思いながらまぁやってみることにしました。そしたら、バターを電子レンジで温めることを知らずに、固体のまま粉と混ぜてました。それは修正できましたが、今度はその次に卵を半分入れればいいものを1個丸々入れちゃいました。

ちなみに名前の由来は、昨日見てたアニメ→ひ○まりスケッチ→ひだまり→太陽+3つのクッキー⇒三つの太陽、とよくわからない回路からできました。味はおいしくはなかったけど、まずまずだったと思います。」

土屋(きょえん)

「素晴らしい卒業セレモニー,本当にありがとうございました。試合が見れなかったのが残念ですが,とても楽しい時間を過ごすことができました。次の日の松山先生宅のBBQは,1年前から楽しみにしてたり,してなかったり!?笑  終始笑いっぱなしで,やっぱり堀内組は最高だなと思いました。  それぞれ別の方向へ進んでいくことを考えると,寂しくなります。けれど,いつでも柏陽のグランドに帰って来れると思うと,前向きな気持ちで進んでいくことができます。  これからも柏陽Phoenixを応援してます。まずはvs横須賀,全力をだしきって頑張ってください(^O^)/」

 

 3月31日の新聞発表のとおり、4月1日をもって柏陽高校を去り、県立横須賀高校に転勤することとなりました。また、横須賀高校ラグビー部監督の伊藤輝章先生が柏陽高校に赴任します。4月11日の関東大会予選「柏陽vs横須賀」は、「松山=柏陽監督、伊藤=横須賀監督」のまま行います。私から皆様へのご挨拶は、11日以降にあらためて行わせていただきます。

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