大きくする 標準 小さくする

プロップ物語

2006/08/11

プロップ、和訳すると支柱。それは強靱な心と体を持つ男のポジション。日々、姿勢・亀・おんぶランジなど、地味でハードなウェイトメニューをこなし、体を鍛える。試合が始まればチームの最前線で相手と戦い、痛いともきついとも口にせずに、チームのためにスクラムを組み続ける。       

 

東山工業戦、試合途中でレフリーはこう告げた。「ちょっと危険なので、ノーコンテストスクラムにしましょう」つまり「スクラムの優劣が明らかなので、安全確保のためにスクラムは押しなしでやりましょう」ということだ。事実上のTKO宣告。屈辱、椿は地面を殴りつけた。チームは試合に勝ったが、プロップとしては惨敗である。引き裂かれたプライドと笑顔を取り戻すには・・・もう押すしかない。

 

津高校戦、ファーストスクラム、「レディーゴー!」16人の塊が一気に動いた。両プロップ・みっさんと椿は、人生で初めてスクラムを押した。「よっしゃー!おい!押したぞ!押したぞ!」フォワードが盛り上がる。その姿に、後ろで控えるバックスが勇気をもらう。屈辱・挫折・奮起・闘志・連帯・歓喜、これぞラグビー、これぞ人生。

みっさん

『積極的に仕事をできた。この状態をキープしていこうと思う。』

 椿

 『これからも気合いと根性で走り回って仕事をしたいと思います。』

どのポジションの選手も、失敗や挫折から逃げないで欲しい。いいじゃないか負けたって格好悪くたって。負けそうだから挑まないより、よっぽどましだ。常に格上に挑戦し、今の自分を出し切り、だめでも言い訳せず、奮起を誓い、誠実に努力する。「次見てろよ」このセリフが人生を豊かにし、人間を成長させ、感動をもたらすのだから。

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