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対横須賀高校 強烈な洗礼

2007/01/15

強烈。新人戦ベスト16、相手は県立最強(花園予選ベスト4)の横須賀高校、今の柏陽ラグビーを精一杯出し切り、それでも完全に粉砕された。

前日までにやり残したことはなかった。気持ちも充実していたし、試合中も過酷すぎる展開のなか、最後までタックルに走り続けた。それでも「069」、横須賀ラグビーを見せつけられる形となった。

 

何が違ったか、パワーがあまりにも違いすぎた。それだけ。失った11トライのうち、FW近場をパワーでこじ開けられたものが10。試合後に見ていた人から「太ももの太さが2倍は違ったね」と言われたとおりの展開。最近の言葉でいうとブレイクダウン、昔の言葉でいうと「球際の激しさ」、この部分で勝負にならなかった。こっちのタックルは相手一人に対して3人で入ってもゲインラインを突破された。圧倒的優位にボディーコントロールされ、接点で全くボールに絡めない。結果、球出しのテンポは高速。こちらが構える前にラックサイドをこじ開けられ、必死なのに後退するしかなかった。

たまのマイボール。3次までデザインされたアタックを仕掛けようにも、1次で持ち込んだボールはことごとくターンオーバーを許した。「そこそこやれるかも」と期待していたスクラムは大人と子どもほどの差を見せ付けられた。昨秋の花園予選のときの新聞記事「FW8人全員がベンチプレス100キロ以上」の横須賀である。そのメンバーが3年生中心であったとしても、今のメンバーはその基準で日ごろからスクラムを組み続けてきたのだろう。

 

 選手一人ひとりは、今の自分を精一杯発揮し、過酷な試合展開でも戦い続けた。2日前に捻挫をし、まっすぐ走ることもできないFLリッキーは自分よりはるかに体の大きな相手にも臆することなくタックルし続けた。タモリは慣れないCTB(途中からFL)でも、必死に声を出してチームをリードした。ケガでボールをキャッチすることも相手に触ることすらもできない16番キムニィは、後半8分に副将でNO8キョータが負傷退場したので、無理やり出場。声と姿だけでチームのためにプレーした。

 

 いつか倒したい相手の横須賀高校。柏陽にとっては大きな目標である。この十数年で格段強くなった横須賀だって、きっと途方もない量の涙と汗を流してきたのだろう。悔しい敗戦、ときには大敗、過酷な練習、必死のウェイトトレーニング、そういった積み重ねで今の姿があるのだろう。部員ゼロからスタートして9ヶ月。我々だけが高みに「ワープ」できることはないのである。横須賀が10年かけてたどり着いた高みに短い時間で上るためには、必然的に坂道の勾配は急になる。舗装された道路でなく、獣道を通ることだって必要かもしれない。しかしそこに到達できたなら、大きすぎる感動・人間的成長・一生の宝物のような思い出を得ることができる。その過程が柏陽の歴史と伝統になる。19114日、この日を忘れてはいけない。

 

 遠いところ応援に駆けつけてくださった保護者の皆様・OBの皆様、本当にありがとうございました。これからも変わらず一生懸命やって参りますので、今後とも宜しくお願い申し上げます。

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