大きくする 標準 小さくする

祝!公式戦初勝利!(部復活から8ヶ月)

2006/12/17

1217日 新人戦2回戦

寒い。凍りつくような雨交じりの強風は、吹き止む気配がない。グランドは夜中の雨で田んぼ状態。コンディションは過酷だ。どれだけハンドリングミスを抑えられるか、風雨でのゲーム経験のない柏陽にとっては、試合前から「対応力」が求められることになった。しかしアップから気合は十分。

 

11:00 キックオフ

「ピーッ!」ハンド、オフサイド、オフザゲート・・・。キックオフ直後から、あれだけ注意していたのに、ペナルティーを連発。自陣釘付けという最悪の滑り出し。公式戦の恐さとでもいうのか、明らかに表情にも動きにも余裕がない。

 

前半8分 ケイとドキンちゃんのギャングタックルで相手のミスを誘うと、ハヤオが素早く反応。カズ、まっちゃんと繋いで独走。先制トライ。やっと顔つきもほぐれてきた。とはいえこの風雨、この緊張、この経験値。まだミス1個で流れを相手につかまれる可能性は十分にある。いったん相手が波の乗ると、雰囲気を立て直せないままズルズル後退してしまう若さのあるチーム。もうしばらく、リスクを避けてキック中心の手堅いゲーム運びをチョイスした。

前半12分、PKをクイックで攻めてキョータが4人を引きずる突進、最後はケイが2人を抜き去りトライ。

前半22分、左スクラムからまっちゃんのチェンジアングル一発でさらにトライを追加。前半を190で折り返した。動きは決して良くはないが、結果は上々。

 

後半は、ラック中心の組み立てで一気にテンポアップ。ブローでターンオーバーしたボールをリッキーが独走して人生初トライ!(「やったぁー!やったぁー!」って、あんなに無邪気に喜んでいる人間は久々に見ました・・・。「オウンゴールかと思った!よかったぁー!」って、意味分からんし・・・。)

 

その後は、カズが、タクが、キョータが、トライを取るべき選手が着実にトライを重ねてゲームを支配した。冷徹になりきれない優しさ(未熟さ)がラストワンプレーで出て、せっかくの零封のチャンスを逃すものの、43対5でノーサイド。今年4月に部員0からスタート。ラグビー歴1ヶ月~7ヶ月の1年生集団が「公式戦初勝利」という歴史を刻んだ瞬間だった。

多くの課題が露見した。試合経験の少なさからかいつものプレーが全くできない、レフリングに対応できない(ハンドの連発)、ブレークダウンでドライブできない、接点が高い、などなど。菅平合宿の津高校戦で描いたような「柏陽のラグビー」ができたかというと、この試合ではほとんどできていない。しかし、43-5で勝利した。それはつまり「基本プレーの反復練習」の賜物である。日ごろの基礎練習を真剣にやってきたからこそ、「形」にならずとも勝利することができたのだ。初めて楕円球に触れてから約半年、一人ひとりが心からラグビーにのめり込み、真っ直ぐな目で努力を重ねてきた結果だろう。選手たちに心から敬意を表したい。

と、誉めすぎるのも気持ち悪いのでこのくらいにして、次はいよいよ県ベスト4の強豪・横須賀高校戦(1月14日・桐蔭学園グランド)だ。今日のような生ぬるーいタックルやスイープをしているようでは、100点ゲームで粉砕されるだろう。残された期間は1ヶ月弱。冬休みの集中強化期間を軸に、これまで以上にラグビーに「のめり込み」、横須賀に対する闘争心をむき出しにして過ごしていきたい。近い将来、確実にライバルとしてしのぎを削る相手に「はじめまして。柏陽なめんなよ」と、14日に挨拶をしなければいけないから。

コメント

名前:
Eメールアドレス:
コメント:
ファイル

画像の英字5文字を入力して下さい。:
パスワード: