OB戦・懇親会 感謝を力に!
2008/04/03
関東大会予選の1週間前となる3月30日、恒例となったOB戦およびOB・保護者・現役懇親会を行った。
年度末の忙しい時期にもかかわらず約20名のOBがグランドに集まってくださり、15分×4本で試合を行った。現役はというと、前々日までのシード校3連戦でけが人が続出。トライゲッターを揃えるはずのBKラインはほとんどの時間、どきんちゃんとコパ以外1年生というフレッシュなメンバーで戦うこととなった。ゲームの課題は一つ。関東大会予選で必要不可欠となるエリアマネージメントの徹底。OB相手だからといって走り回って体力勝負に出るのではなく、戦略的にキックを使って敵陣に居続けること。
序盤はいつものOB戦どおり。懐が深く、そして重いOBのコンタクトの前に劣勢が続く(桐蔭学園を上回る体重を、グランドではなくコツコツと居酒屋で蓄えてきた?)。課題としていたエリアマネージメントでは、サインのキックチェイスはそこそこ安定していたが、ルーズな状態でのキックの際には全くチェイスが揃わず、相手のキック処理にプレッシャーをかけることができなかった。
試合展開はさすがに3本目以降はOBの体力が切れてきたこともあり、現役がスコア上は圧倒。しかし終盤にFWで攻めきられるなど、相手の強みに打ち勝つことはできなかった。
ドキンちゃん(左写真)
「毎回OB戦ではブレークダウンのところで圧倒されて、「次こそは!」と思ってたんですが、今回もやられてしまいました。他にもミスが多くてOBの方達に「大会大丈夫か?」と心配されてしまうような場面がありましたが大会までにしっかり直していくんで応援よろしくお願いします。そして保護者の方達、豪華な料理ありがとうございました。試合の結果で恩返し出来るよう頑張ります。応援よろしくお願いします。」
うみさん(右写真)
「今日の試合では、個々が積極的に走ることができたが、細かいミス、サインミスがいくつかあった。そういうのがなくなるためにも日頃の練習から気を抜かずにやっていきたい。試合後の懇親会では食べきれないほどの食事が待っていて、片付け(食べきる)のが大変だった。用意をしてくれた保護者の方々、忙しい中試合をしてくれたOBの方々、ありがとうございました。これからも頑張っていくのでご支援お願いします。」
元アカクロ戦士・大沢さん(6期・左写真)
あっき(右写真)
「前半はなんとウイングとして出場。またとない機会を存分に楽しまさせてもらいました。後半はフランカーとして幾度となくあったタックルのチャンスを受けてしまったり、高かったりと非常に残念。懇親会ではおいしいご飯をいただき、タックルがんばろーと思いました。」
試合後は教室に場所を移して懇親会。今年も昨年同様、思わず写真に収めたくなるほどの豪華な食事が、保護者の方々の手により用意された。体調不良で欠席した主将・ケイに代わって、バイスキャプテン・きむにぃから挨拶。そして保護者会を代表して、清水さんから心強い激励の言葉と乾杯の音頭がとられ、懇親会が始まった。
歓談の途中では、突然指名によるスピーチ大会。リッキー⇒リョウ⇒エビ⇒キョータと、カチカチに緊張しながら何とか乗り切った。
リッキー リョウ
EBI キョータ
大瀬コーチ 松岡OB会長
次に、休部になる前から休日も家族サービスを犠牲にしてラグビー部を支え続けてくださった杉原先生へ記念品の贈呈、最後は松岡OB会長のご挨拶で閉会。
杉原先生
「保護者の皆様、OBの皆様、2年間お世話になりました。平成20年度から山岳部に専念することになり、ラグビー部の顧問を降りることになりました。保護者・OBの皆様には、副顧問がやる仕事を代わっていただきまして心より感謝しています。今後ともラグビー部へのご支援を頂けますようお願い致します。
部員のみなさん、今年も多くの新入部員が入部するように頑張ってください。3年生は最後の年になりましたが、1試合1試合を大切にして是非悔いのない試合をしてください。昨年秋の花園予選で対戦した相手校の3。年生の気迫を覚えていますか?今度は皆さんの番です。人生は長いけど、高校生活にしかできないこともあります。それは皆さんが一番分かっていると思いますが、秋の大会を期待しています。また、受験準備のためにグランドに出る回数が減ったとしても、是非お手伝いをお願いします。1年生を育てるのは3年生の役目です。柏陽高校ラグビー部が素晴らしい部活として続いていくためには、3年生の役目が大切です。2年生は先輩を手本として部活を更に発展させてください。
みなさん、今年も素晴らしいラグビー部を作り上げてください。ありがとうございました。」
北嶋さん(14期)
『30日は見事にやられてしまいましたが、現役みんなが試合を重ねるたびごとに、強く逞しくなって来ているのが実感できてとてもうれしかったですよ。 関東大会予選までわずかですが、細心の注意を払って最後の調整に努めてください。 そして1戦1戦、どんな相手にも今までやってきたことをすべて出し切り全力で戦って下さい。 一人一人の大会に懸ける気持ち、自分の対面には絶対に勝つんだ!という強い気持ちをチームの全員がどんな状況でもぶれずに持ち続けることが出来れば、目標としているチームとの対戦を必ず制することができると信じています。 どうぞ頑張ってください。
ご父兄の皆様、
懇親会の運営など、ご支援どうもありがとうございました。OB総意として、この場をお借りしてお礼申し上げます。』
太田さん(16期)
「先日はありがとうございました。現役部員もOBになったときOB戦に出たいと思ってくれたかな?
久しぶりにラグビーをして身体全体で部員の皆さんの成長を感じ、今もなお全身の痛みでしみじみと思い返しています。また、OB戦に参加できる事を通じて、自らが柏陽高校ラグビー部に所属していた事を誇りに感じる事も出来ました。
ご父兄の方々も応援や懇親会など積極的で、我々の世代では考えられないほどの支援を頂き感謝しています。ゲーム後の豚汁など非常にうれしく、またおいしく頂きました。
ラグビー部員のメンバーの皆さんは、2年前に比べると本当に強くなったと思います。新3年生は残された僅かな時間しかありません。人それぞれ目標は違うと思いますが、全力をぶつけて行ってください。先ずは今週の試合、OBを完膚なきまで叩きのめした力を神奈川ラグビー界に見せてつけて下さい。期待してます。これからの柏陽フェニックスの歴史を作るのは今の現役部員のみんなです。
次回のOB戦はリベンジします!」
いつものことながら、「多くの人に支えられているお陰で、ラグビーをやれている」という感謝の気持ちが再確認された懇親会。
誰かを励ますときなどに「最後は自分のため」という言葉をよく耳にするが、私はそんなもんで発揮できる力など、たかが知れていると思っている。「自分のため」であれば、自分が「これくらいでいいや」と諦めた瞬間、ゲームオーバーである。人間としての成長もそこで止まる。しかし、意地を張る理由が、「仲間のため」「支えてくれる人たちのため」であれば、自分が限界に近づいたときにでも、決して簡単に諦めたりしないだろう。だからこそ絆は強まり、15人の力の結集を超えた不思議な力が生まれるのだと思う。
再三登場するが、これも大西鉄之祐氏の言葉
「ラグビーとは人間と人間とが全人格の優劣を競うスポーツである。しかも、十五人の人格が形成するひとつの新しい超人格的なチームが、十五の結集された力にある何ものかが加わって闘う時、初めてそこに相手に勝る力が生まれ出るのである。」
今週末にいよいよ関東大会予選が開幕する。
柏陽PHOENIX 感謝を力に!
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