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PHOENIX ブログ

都県対抗試合4名出場!

投稿日時:2010/02/22(月) 21:31

 都県対抗試合 大会の説明をしておくと、新人戦の関東大会と同会場(熊谷ラグビー場)で同時に開催される県選抜試合。つまり、各県トップ2(今年の神奈川は桐蔭と慶応)を除くメンバーで構成された代表チームとなる。この2年間ではケイ(1期主将)とほっしゃん(2期主将)が選出。短い時間の出場で、レベルの高さを痛感する経験をした。

 そして今年の都県対抗。厳しいセレクションを経て選ばれた25人に、なんと柏陽から4人が選出された(関東学院と並び最多選出!)。日大や湘南工大などのスター選手の中でどれだけ力が発揮できるか。どこまで通用するか。神奈川と胸に記されたジャージを着る責任、柏陽グランドで練習する残りのメンバーに対する責任、パフォーマンス次第では「松山先生が選抜チームのスタッフだから柏陽は選ばれやすいだけ」と他校の選手たちから非難されかねないプレッシャー。そんなものをすべて込みにしても、やっぱり胸は期待感で高鳴った。

 昨年の実績から神奈川は上位トーナメント(神奈川、東京、埼玉、茨城)に出場。初戦の相手は強豪東京だ。この東京、いつもの都県試合東京選抜ではない・・・。都大会準決勝で起きてしまった大波瀾のせいで、なんと全国ベスト8常連の「国学院久我山」が14人占めるメンバーで構成されているのだ。2月14日、思いもよらず全国の強豪レベルとの対戦は、予想以上に厳しい経験となった。開始早々神奈川がモールで先制するも、その5分以外はすべて東京が猛威をふるい、最終スコアは「7-55」。ミットはカバーDFで20m以上の猛ダッシュで追いつきトライセーブDFを決めるなど3番らしからぬスケールを披露。もちろん近場の力比べでも久我山に全く引けを取らないことを証明した。他の3人も30分プレーするも、残念ながら見せ場は無かった。

 2月20日、気持ちを切り替えて最終の茨城戦。負ければ来年は下位トーナメントへ自動降格してしまうという大切な試合。しかし結果は、神奈川も良さを爆発(48―7で快勝!)。柏陽メンバーも十分すぎるパフォーマンスを見せた。オギは東京戦の捻挫が治らず、残年ながら終了間際の5分出場程度。しかしBIG HIGHはポジショニングやパスワークなど攻撃面で神奈川快勝のリズムを作り出し、まりもはチャンスでもらったボールとはいえ、対面を圧倒するスケールの走りとハンドオフで2トライをマークした。圧巻はミット。前半15分、カウンターのボールを手にすると、右へ左へ強烈ランニング。一人二人・・・と相手を抜いたり弾き飛ばしたり振り切ったり、おそらく7人くらいのタックラーを次々と料理し、40m独走トライを決めた。これには神奈川ベンチだけでなく熊谷に集まった観衆も大盛り上がり。このトライで茨城は完全に「心が折れた」と言っても過言ではない。この2ヶ月くらいか、揺ぎ無い自信を手にしているミットはDFでも茨城を圧倒。「おっ!」と気になる仰向けタックルがあれば、たいていミットだった。

 

オギ

「東京との試合で足をひねってしまい、試合にちゃんとでれなかったのが本当に悔しいです。試合では、大きな相手にたいして、低くいかないと全然倒れないと改めて感じました。チームでやってる低いタックル練習でいいイメージをつけ、つぎにこういう機会があれば低く入りたいとおもいます。」

まりも

「今回の都県対抗は神奈川県の他の選手や東京の久我山など他の県の選手がどういう感じなのかを各県1・2位はいないけど肌で知れた良い機会でした。一試合目の東京戦は緊張などでプレーが消極的で全然ダメで悔いがとても残る試合でした。しかし2試合目の茨城戦では東京戦の反省をいかし積極的にコミュニケーションをとってやれたのもあり積極的にプレーをすることができたので良かったです。今回得た経験や感じたことをいかしてこれからやっていきたいです。」

BIG HIGH

「一日目は後半から出場しましたが、個人的には何もできないまま東京代表に粉砕されてしまいました。全国大会に出場するようなチームの圧倒的なパワーを痛感した一日目となりました。二日目は前半出させていただきました。一日目と比べわりと落ち着いてプレーできた気がします。ですがまだまだ課題がたくさんあったようで試合中のプレーで浮き彫りになり、改善しなければならないなぁと感じた一日となりました。関東大会に向け向上心を持って頑張りたいと思います。」

ミット

「最初の東京戦では何も出来なかった感じでした。相手に気圧されてタックルもうまくいかず、ボールもほとんど貰うことがなく、消極的になって自分のやりたいプレイが出来なかったのが悔しかったです。第2戦の茨城では前半の15分ぐらいまでは東京のときと同じようになってて、これじゃ駄目だと思い自分が本当にやりたいプレイ一本に絞り狙っていきました。それでできたチャンスをしっかりとものにできたのは良かったです。これからも自分が生きるところをしっかりと見極めながらプレイすることを心がけたいです。」

 

 最高の経験をチームに持ち帰ることができた4名。そんな4人を、他の13人は日常練習で圧倒して欲しい。「県選抜だか何だか気取りやがって!なんぼのもんじゃい!」と、刺さって欲しいし、抜き去って欲しい。特に2年生の4人は選抜の4人に対して、きっと悔しい気持ちはある。ミットよりもチマのほうが色々と強いし、ノブナガやチャーの方が真面目に働き、コーリングや寄りの感覚もずっといい。まりもよりタニの方がタックルは強いしパスも上手いしキレもある。2年生はお互いが日々勝負!1年生もやっぱりそんな2年生に本気で挑む。関東予選まではたった17人(選手)のチーム。だけど柏陽グランドがそんな17人の戦いの場になったとき、公式戦で他校を凌駕する力が必ず培われる。